「パン屋さんを開きたい」と夢を語った認知症の母(95) 【尊厳ある介護(84)】その夢に寄り添った娘(65)

里村 佳子 ( 社会福祉法人呉ハレルヤ会呉ベタニアホーム統括施設長 )(News Socra)

 「認知症の高齢者でも夢はあるのですね」と、利用者後藤紀子さん(仮名95歳)の娘さんは微笑みました。それは、娘さんが施設に訪問した時のことでした。 お母さんが「私はパン屋をしようと思うの。あなたと港さんと3人で。港さんにパン作りを教えてもらえばお店ができるでしょう」と、嬉しそうに話したのです。 港さんというのは、お母さんが施設に入所する前に住んでいた近所のパン屋さんです。とっくの昔にお店は閉じました…