20年にわたる成長戦略でも潜在成長率は低下 【門間前日銀理事の経済診断(37)】低金利時代、重要なのは財政政策

門間 一夫 (みずほ総合研究所 エグゼクティブエコノミスト)(News Socra)

 潜在成長率とは、景気の良い時と悪い時を均して、中長期的に実現できる平均的な経済成長率のことである。ランナーで言えば、短距離ではなく長距離を走り切れるスピードに相当する。 正確な潜在成長率は誰にもわからず、推計で求めるしかない。代表的なものとして、日銀の推計と内閣府の推計がある。直近の推計値は日銀が0.1%、内閣府が0.7%である。両者にやや差はあるが、今後データが蓄積していくにしたがって、乖離は小さ…