対岸の火事ではない中国・インドの対立激化 【藤和彦の眼】大河の上流に中国が巨大ダム

藤 和彦 (経済産業研究所上席研究員)(News Socra)

  「傍若無人」外交を展開する中国は、周辺国との軋轢を強めている。 新型コロナウイルスの起源に関する国際的な調査を求めた豪州政府との対立が激化していることは日本でも知られるようになったが、筆者が注目しているのはインドとの対立のほうである。  中国とインドは、長年にわたり「大河」を巡り争いを繰り広げている。  中国でヤルンツアンポ川と呼ばれている大河の源は、ヒマラヤ高原地帯のチベット自治区にあり、そ…