2012年世銀リポートの真逆を進んだ習主席 【けいざい温故知新】総書記目前の2月リポートを無視、いまや「中所得国のワナ」に

土谷 英夫 (ジャーナリスト、元日経新聞論説副主幹)(News Socra)

  世銀の忠告に背を向けて中国経済に不況入りのシグナルが点滅する。 恒大集団の破綻懸念や電力危機を背景に、9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が目安の「50」を割った。不動産バブルがはじけ、長期停滞に迷い込めば、先進国入りも遠ざかる。 世界銀行と中国・国務院発展研究センターが、共同プロジェクト「2030年の中国」(China2030)リポートを発表したのは、習近平総書記が就任する8か月前、2012年2月だった。 「現…