岸田経済対策 政府試算のGDP5.6%押し上げは過大 【木内前日銀政策委員の経済コラム(108)】これまでの対策がなくなる「財政の崖」を相殺はするが

木内 登英 (前日銀政策委員、野村総研エグゼクティブ・エコノミスト)(News Socra)

 19日の臨時閣議で政府は、コロナ対策中心の財政支出55.7兆円と、過去最大規模の経済対策を決定した。新型コロナウイルス問題の発生から2年近くが経過する中、海外ではコロナ関連の財政支出を着実に縮小させ、コロナ後を睨んだ中長期の課題に応えるものへと財政支出の比重を移している。 そうした中で、今回の日本の経済対策はまさに異例だ。 内閣府の試算によると、その景気浮揚効果はGDP換算で5.6%程度だという。昨年4月の…