フジテレビの感染者の放送での公表中止、宮内会長も関与 まさか「おもしろくなければテレビじゃない」から?

ニュースソクラ編集部(News Socra)

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 フジテレビの遠藤龍之介社長兼COO(64)が「製作スタッフの感染の放送中止」を命じた問題に、宮内正喜会長兼CEO(76)も関与していたことが明らかになった。両首脳が「隠蔽」を指示していた事になり、改めて頬かむり「体質」の根深さが浮き彫りになった。

 放送中止の問題は既報のとおりだが、簡単にまとめてみよう。舞台は昼時間帯の情報バラエティ番組バイキング。派遣契約の常駐スタッフが新型コロナウイルスに感染していることが30日に明らかになり、放送現場では午後5時からの報道番組イットで公表することを決めていた。しかし、遠藤社長が直接に放送中止を求め、結局、放送は見送られ、ホームページで番組名も伏せていわば「こっそり」(局関係者)と開示された。

 この際、遠藤社長は困惑するスタッフらに「宮内会長も同じ考えだ」と会長から指示があったことを漏らしたという。同局が先週はじめに開いたコンプライアンス委員会では、常駐者であれば社員でないスタッフでも感染を公表すると決めたばかり。遠藤社長も事前に了解していただけに、かっこうの悪い了解撤回は「宮内会長からの指示があったからだろうと合点がいった」と指示を受けた部長クラスは納得したのだという。

 社長といえども、後継指名を受けた会長にはただただイエスマンだったということなのだろうか。

本来ならそんなことは筋違いだといさめるべき立場なのに。視聴者や社員に自らの判断をきちんと説明すべきではないだろうか。

 会長名がでたことで、放送中止を「素直」に受け入れた報道局長らの姿勢も外部からみると不思議だ。

 事前の了解を撤回したことに関して遠藤社長は「こんなに広いとは思わなかった」と外部スタッフまで含める必要がないと開き直り、「宮内会長もきりがないだろうと言っている」と会長名を出して押し切ったという。

 もちろん、感染のリスクに社員と外部の差はなく、区別する理由がどこにあるのか、普通のひとにはわからないだろう。

 フジテレビの広報局は問い合わせに対し、遠藤社長の放送中止への関与には触れず「濃厚接触者がいないので番組公表はしなかった」と説明したが、31日には濃厚接触者が見つからなかったのに、ある営業社員の感染は放送しており、社員かどうかで線引きすることにしたのは明らか。特に社長命令を出したのは、人気番組バイキングが舞台だったからだろう。視聴率に跳ね返るのを懸念したと見られても仕方がない。

 ちなみに、先週の視聴率はテレビ東京に抜かれ民放で5位に沈んだ。あせる気持ちがあったのだろうか。まさか「面白くなければテレビじゃない」からおもしろくない事実は隠したわけでもあるまいが。視聴率にマイナスな、おもしろくない話と考えたとは推測できる。

 バイキングの関係者は31日時点ではPCR検査などはしていないという。濃厚接触者なしを理由に放送での開示を見送ったので、検査をする理由がなくなってしまったのだろうか。あるいは、騒ぎになって情報が拡散するのをおそれたのか。普通はリスク回避のため、広範囲に検査するのが最大の予防ではないだろうか。不可解だ。

 感染者の容態と回復後の復活が決まっているか尋ねたが「重篤ではありません」とだけ回答があった。まさかとは思うが、下請け契約社員を感染者として差別したりしないだろうか。常識が通らないことがあるのは、今回の放送中止で明らかで、ちょっと心配になってしまう。
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