米緩和策が招くインフレ懸念 問われるFRBの手腕 【木内前日銀政策委員の経済コラム(89)】パウエル議長の再任を左右

木内 登英 (前日銀政策委員、野村総研エグゼクティブ・エコノミスト)(News Socra)

 足もとの米国市場では、長期金利の急上昇が株価の大幅下落を誘発する動きとなっている。この長期金利の上昇は、今までは経済回復を映した「良い金利の上昇」との見方が有力であったが、株価の調整を促すなど、次第に「悪い金利の上昇」の側面が見えるようになってきた。 2月23日(米国時間)の議会公聴会で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、足もとでの長期金利上昇は経済改善に対する市場の期待の表れであると…