4月はやっぱり値上げの季節 消費冷やす恐れ 【木内前日銀政策委員の経済コラム(91)】 制度改正の負担増と企業値上げ続々

木内 登英 (前日銀政策委員、野村総研エグゼクティブ・エコノミスト)(News Socra)

 年度初めの4月1日は、国内で様々な制度、価格が改定されるタイミングだ。雇用者の働く環境を改善させる方向に制度が改定される一方で、消費財の小売価格についてはやや値上げ方向での改定が優勢な状況であり、生活者にとっては順風と逆風とが交差する形となる。 ただし、2回目の緊急事態宣言発令によって雇用環境は脆弱性を増し、また春闘での賃上げ率は大きく下振れた。こうした環境の下では、値上げの動きが個人消費の低迷…