原爆投下を巡る野田秀樹の問題作、気鋭演出家による新解釈で上演 【エンタメ前線・ウィズコロナ(28)】「パンドラの鐘」「カメレオンズ・リップ」「モーツァルト!」

河野 孝:エンタメ前線 (文化ジャーナリスト・演劇評論家、元日経新聞編集委員)(News Socra)

■「パンドラの鐘」(東京芸術劇場シアターイースト、5月4日まで、☆☆☆☆★見応えあり) 野田秀樹の戯曲を、中堅気鋭の熊林弘高が新たな解釈で演出した。 太平洋戦争開戦前夜の長崎、発掘された古代の鐘には王国滅亡の謎が記されていたという物語。 舞台は時空をまたいで現代と古代が交互に行き来する。野田らしい言葉遊びに溢れ、「遺跡の発掘」「古代の天皇の殉死」「長崎への原爆投下」など複数のモチーフが交錯してイメ…