米長期金利 簡単には上がらない 【門間前日銀理事の経済診断(50)】カギ握る世界的な自然利子率の低下

門間 一夫 ( みずほリサーチ&テクノロジーズ エグゼクティブエコノミスト)(News Socra)

 今、グローバル金融市場における話題の一つは、米国長期金利の行方である。このところ、米国連邦準備制度理事会(FRB)の姿勢が急速にタカ派化しているにもかかわらず、10年物国債利回りはこれまで安定を続けてきた。 FRBの最新の見通しによれば、今年中に3回の利上げが行われ、2024年には政策金利が2%を上回る。長期金利も若干上がり始めてはいるが、なおかなりの低水準であり、長期金利の現状を「謎」と呼ぶ市場関…