元青汁王子、「担当室長」務める企業の株「全部売った」で衝撃 会社声明「あくまで本人の資産運用上の判断」
2025/7/2 16:30 J-CASTニュース

元「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏が2025年7月1日にXで、自身も役職を務める「エス・サイエンス」(東京都中央区、東証スタンダード上場)の株を「全部売った」と投稿した。3月末時点では、三崎氏は同社の2番目の大株主だった。
これを受け、エス・サイエンスは「特別な事情や当社の未公表の重要事実に基づくものではございません」などと説明した。
投稿翌日も株価の下落は止まらず
エス・サイエンスは4月24日、同社のクリプトアセット事業開発担当室長に三崎氏を任命したと発表している。暗号資産投資事業への本格参入を進めるためと任命の背景を説明している。
エス・サイエンス公式サイトに公開された事業報告書によると、3月末時点では、三崎氏はエス・サイエンス株の4.59%を保有していた。持株比率は2番目だった。
しかし7月1日に三崎氏は、「エス・サイエンス」について尋ねるリプライ(返信)に答える形で、「そもそも株全部売ったよ、まったくもってない。大株主だったのは3月時点での話です」と明かした。
Xでは、「嘘でしょ?」「なんちゅうこと発言してんねん」「お持ちの方大丈夫ですか?」といった声が上がったほか、インサイダー取引ではないかとの指摘も上がった。また、三崎氏が室長の役職を降りたのではないかとする疑問の声も寄せられた。
これを受け、エス・サイエンスは同日、久永賢剛代表取締役社長の名前で声明を発表。「株主の皆様におかれましては、このような投稿によりご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
三崎氏の株式売却について、「あくまで本人の資産運用上の判断によるもの」としたうえで、「特別な事情や当社の未公表の重要事実に基づくものではございません」と説明した。
さらに、「インサイダー取引防止の社内体制を整備しており、社員による自社株式の売買は社内規程および関係法令を遵守のうえ適切に行われております」とした。
また、三崎氏の役職について、「今後も当社クリプトアセット事業開発担当室長として、その職務を継続してまいります」と方針を示した。
エス・サイエンスの株価は1日、始値310円だったが終値は235円に。翌2日も下がり続け、200円で取引が始まり、155円のストップ安で取引を終えている。