現金決済でも「PayPayポイント」がつくように...ドラッグストアチェーン「薬王堂」で取り組み...今後広まるか

J-CASTニュース

   PayPayでの支払い以外でも、ポイントが付与されたらいいのに――そう思ったことはないだろうか。

   たとえば、dポイントや楽天ポイントは支払い方法を問わないポイント進呈を行っている一方、PayPayポイントはあくまでも自社のコード決済かPayPayカードによる決済がポイント進呈の対象だった。

   だが、PayPayはその方針を変え、2025年6月23日から限定的な規模ではあるが、他社の決済銘柄や現金払いでもポイントを付与する取り組みを開始した。

東北地方を中心に展開する薬王堂が導入

   岩手県盛岡市に本社を置くドラッグストアチェーンの薬王堂は、東北・北関東を中心に店舗展開する。この薬王堂が6月23日から「PayPayポイントアップ店」という取り組みを開始した。

   以前からの「PayPayポイントアップ店」の取り組みでは、あくまでもPayPayの利用者に対してのみのポイントアップサービスだった。

   ところが、今回の薬王堂での取り組みは、他社の決済サービスを利用した人に対してもポイントを付与する。

   PayPayのプレスリリースには、次のように書かれている。

これまで実店舗の「PayPayポイントアップ店」では、「PayPay」で決済した場合のみ、決済時のポイントに加え、加盟店側のポイントを付与していましたが、このたび、決済手段に関わらず「PayPayポイント」を付与する「PayPayポイントアップ店」を実店舗で展開可能となりました。ユーザーが「PayPay」で決済する場合は、再度バーコードを提示せずに「PayPayポイント」を受け取ることができ、他の決済手段で支払う場合は、PayPayアプリのバーコードを店舗に提示し、「PayPayポイント」を受け取ることができます。
(「PayPay」の支払い以外でも「PayPayポイント」が貯まる!「PayPayポイントアップ店」が実店舗で誕生-PayPay)
これにより、薬王堂の約400の店舗で「決済方法を問わないPayPayポイント付与」が実現した。

PayPayポイントの受け取り方は?

   PayPayポイントを受け取るための具体的な手順はこうだ。

   まずはレジ(有人レジ)での会計時、店員に「PayPayでポイントを貯めたい」という旨を伝える。実際は店員が「ポイントを貯めていますか?」と声をかけてくるだろう。その際に、PayPayアプリを開いてバーコードを読み取ってもらう。

   ここで分岐が発生する。もしも決済にPayPayを利用したいのであれば、その意向を店員に伝えるだけでシームレスな決済が行われる。

   一報、現金を含む他の決済手段を利用したい場合は、店員に知らせてから、あらためて別のアプリを開いたり、財布から現金を取り出したりして支払いを済ませるという手順だ。

   PayPayポイントを積極的に貯めている人にとって、この取り組みは朗報のはずだ。

   もっとも、現時点では薬王堂だけ。この取り組みの第1弾ではずみがつけば、「現金決済でもPayPayポイント付与」が全国の各種店舗に浸透していくだろう。

(澤田真一)

記事提供元:タビリス