4月から値上がりする電気料金 生活アナリストが真っ先にアドバイスするオール電化の有効な節約術
2025/4/27 16:00 J-CASTニュース

2025年4月請求の電気料金を見て、アレッと思ったのではないか。エアコンを控えたり、電灯を頻繁に消したりと節電していたのに、増えていたからだ。3月使用分から国の補助金が縮小されたためで、4月使用分からは再エネ賦課金が引き上げられ、さらに電気代は増える。東京電力と契約しているオール電化の家庭は、割引サービスの「電化上手」も廃止になった。
10年で電気料金が1.5倍
読売新聞が運営する掲示板サイト「発言小町」(2025年2月27日付)に、17年前にオール電化にしたものの、この10年で電気料金が1万3444円(2014年10月)から2万442円(2025年10月)と1.5倍に増え、電気+都市ガスに切り替えようか検討中という投稿が掲載された。オール電化のうまみがなくなって、かえって負担が大きくなっているというのだ。
オール電化の電気代節約の賢い知恵はないか。生活アナリストが真っ先にあげるのが「最新機種に切り替える」だ。たとえば、古い電気温水器を最新のエコキュートに交換すると、7~8割も電気料金の節約になるという。ただ、料金設定の高い昼間に沸き足しが多かったり、省エネモードにセットされていないと電気代は増える。
「追い炊き」より「足し湯」がお得です
また、お風呂の湯がぬるいときは、「追い炊き」ではなく「足し湯」にする。浴槽全体を沸かし直すより、熱い湯を足した方が安いのだ。エコキュートや省エネタイプのエアコンなどへの買い替えに、補助金を支給している自治体も多い。この活用を考えたい。
料金プランも見直す。「子どもが入学して昼間は家に誰もいない」「リモートワークで在宅時間が長くなった」「両親と同居するようになった」など、生活スタイルの変化に合わせた料金プランの変更も節電効果は大きい。電力会社に適切なプランを試算してもらう。
一般家庭の電力消費量の3分の1はエアコンなので、ここで電気を食わないようにすると効果は大きい。2週に1回のフィルター掃除、扇風機との併用などはかなり有効だ。
(シニアエディター 関口一喜)