折りたたみ式iPhone「iPhone Flip」、早ければ25年中に生産プロジェクト始動?...著名アナリスト予想は

J-CASTニュース

   折りたたみ式iPhone。これは本当に発売されるのか?

   しかし世界的に著名なリーカー、かつアップル新製品アナリストとして知られるミンチー・クオ氏によると、なんと今年(2025年)中にiPhone Flip(あくまでも巷での仮の呼び名)の生産に向けたプロジェクトが開始されるとのこと。

   多くの人が夢見た折りたたみ式iPhone、これが我々の手に届くのはいつ頃だろうか?

台湾フォックスコンがプロジェクトを開始?

   台湾フォックスコンは、Apple製品を始めソニーのプレイステーション、任天堂のSwitchなどの生産も手掛ける組立サプライヤーである。

   噂されるiPhone Flipも、どうやらフォックスコンが製造を担うようだ。そしてクオ氏がXに投稿した情報によれば、「2025年第3四半期後半、または第4四半期前半にプロジェクトを正式に開始する」という。

   もっとも、これは今年中にiPhone Flipの生産が開始される......という意味ではないらしい。現時点では、iPhone Flipに使用する多くの部品の仕様が確定していない、とのこと。この中には、折りたたみ式スマホで最も大きな課題となるヒンジも含まれている。

サムスンがパネルを生産か

   その上で、韓国サムスンのディスプレイ部門であるサムスンディスプレイが、iPhone Flipに対応するパネルの生産を年間700~800万枚の規模で計画しているという。ただし、2026年中に行われるiPhone Flipの生産はわずか数か月程度のため、同年のパネル生産量は同社のフル生産能力を下回る可能性がある。

   さらにクオ氏は「最近の市場の噂」として、AppleがiPhone Flipの生産を1500万台から2000万台という規模で発注したとのこと。これは2026年だけの数ではなく、2年~3年の製品サイクル全体を見渡した累積数である可能性があるという。

   それらの下準備を経たのち、iPhone Flipの生産が開始されるのは2026年後半から。高価格設定により、2027年と2028年に年間数百万台を出荷する可能性がある......というのが最新のクオ氏による情報だ。

Touch ID復活!?

   この情報をもとに仮定した場合、iPhone Flipはそこまで出荷台数の多い製品ではない――すなわち上述の通り、高価格帯の製品になるとみられる。

   なお、iPhone Flipの生体認証システムは顔認証式のFace IDではなく、指紋認証式のTouch IDになる可能性があるという噂も。Touch IDは今でも根強い人気があり、たとえば「暗い部屋の中での生体認証」という場面ではFace IDよりもTouch IDのほうが確実に画面ロックを解除できる。

   ちなみに、名称はどうなるのだろうか。巷の仮称は「iPhone Flip」といわれているが、さまざまな観測筋を総合すると、どうやら折りたたみ式iPhoneはフリップ型――つまり、「縦折り式」になる可能性が高いため、今のところはそう呼ばれている。

   ただ、「横折り式」の場合はフォールド型で、もしもこちらの設計が採用されると「iPhone Fold」という名になるのではないか。

   いずれにせよ、クオ氏も断っている通りこれらの計画は変更される可能性がある。今後もiPhone関連のリーク情報からは目が離せない。

(澤田真一)

記事提供元:タビリス