LINE「送信取消機能」24時間→1時間に短縮のなぜ 運営会社説明、ほとんどは「1時間以内に操作を完了」
2025/9/3 12:00 J-CASTニュース

コミュニケーションアプリ「LINE」の送信取消機能が、2025年10月下旬から仕様変更する。これまで送信から24時間以内のメッセージを取り消すことが出来たが、1時間以内に短縮されることになった。
SNSでは「1時間で十分」「1時間は短い」など賛否が分かれたが、運営会社のLINEヤフープロダクトPR部の担当者は25年9月2日、「調査の結果、送信取消を行ったユーザーのうちほとんどの方が1時間以内に操作を完了していることが分かっています」と取材に説明する。
「サービスの持続的提供と品質維持を重視した結果の取り組み」
LINEの送信取消機能は、自分が送り間違えたメッセージやスタンプを取り消すことができるというもの。メッセージなどを長押しして表示されるメニューの中から「送信取消」をタップすると実行される。なお、「削除」だと、相手のトーク画面に残り続ける。
LINEヤフーは9月1日、この送信取消機能が利用できる期間を1時間以内に短縮すると発表した。ユーザーの利用状況を踏まえたとしている。また、日本・タイ限定で実施されるものだという。
同社広報担当者は取材に対し、送信取消を行うユーザーのほとんどが1時間以内に操作を完了することが調査結果で分かったと説明。「こうした利用実態を踏まえ、サービスの持続的提供と品質維持を重視した結果の取り組みとなります」。つまり、1時間経過後に送信を取り消す利用者は少ないため、その機能を削減してもサービスの「品質維持」は可能で、機能削減でコストを下げて「持続的提供」を図る、ということのようだ。
広報によれば、送信取消機能を搭載したのは17年12月から。その理由は、誤送信をしてしまったユーザーの「メッセージを削除したい」というニーズに応えるためだ。送信相手を間違えたことで「人間関係が壊れてしまった」という声があり、こうした問題に対処するために追加したという。
SNSでは、24時間以内を望む声もある。元に戻す可能性については、「現時点では計画はありませんが、今後もユーザーの皆さまからのご意見やご要望を真摯に受け止め、必要な方に適切な機能が届くよう、引き続き検討と開発を進めてまいります」としている。