スーパーの「値引きシール」が商品に貼られるタイミングいつ 時間帯によって「割引率」変える理由

J-CASTニュース

   スーパーの値引きシールはうれしい。「レジで3割引」なんていうのを見つけると、買う予定ではなかった総菜までついカゴに入れてしまう。スーパー側もそんな客の心理を読んで、シールを張るタイミングにさまざまな工夫しているという。何時ころに買い物に行くのがお得なのか。

雨予報があると客足が早まる

   あるスーパーの元社長は、値引きのタイミングは1日に3回あり、時間帯によって値引率を変えるのだと話している。1回目は夕方4~5時ころからで1~2割引。2回目は夜7~8時ころから2~3割引き。3回目は閉店1~2時間前からの3割引きから半額。やはり、遅い時間に買い物するほどお得というわけだが、遅すぎると売り切れになっていたりと、このへんが難しい。

   夕立など雨予報があると客足が早まるため、値引きシールも早めに張りはじめ、値引き幅を大きくしたりするという。鮮魚コーナーで、一切れ300円の魚が2切れ500円になったりするのはこんな時だ。

卸売市場が休みの水曜、日曜は

   これとは別に、午後2~4時に弁当やランチプレート、寿司などの「値引きタイム」がある。スーパーとしても、食品ロスを出さず夕方までに売り切りたい。開店直後もねらい目。前日に売れ残った野菜や果実、揚げものが安売りワゴンに半額近くで並んでいる。

   曜日によっても割安セールは違う。水曜と日曜は卸売市場の多くが休みなので、スーパーには市場経由の魚や野菜の入荷がない。並んでいるのは前日入荷のものも多く、スーパー側は少しでも早く売ってしまいたいから、日曜、水曜は早い時間から値引きシールがベタベタ張ってあったりする。

   台風や豪雨など大荒れの翌日も安くなる。来客が極端に少なかったり、時には休業になったりして、前日に売れなかった商品を早く処分しなければならないからだ。

   食品の値上がりはまだまだ止まりそうにない。値引きシール攻略法で上手な買い物を......。

(シニアエディター 関口一喜)

記事提供元:タビリス