天下一品、ラーメンにゴキブリ混入で一部店舗を営業停止...再開時期未定 自ら公表にSNS称賛

J-CASTニュース

   ラーメンチェーン「天下一品」を運営する天一食品商事は、2025年9月8日、新京極三条店で提供した商品に害虫が混入する事案が発生したとして、新京極三条店とフランチャイズ系列店の河原町三条店を営業停止にしたと発表、謝罪した。SNSでは、客に同情する声が寄せられた一方、自ら公表する天一食品商事の姿勢を称賛する声も上がっている。

   天一食品商事は事案の公表について、「当然のことだと思っています」としている。

営業再開は未定「考えられる可能性を全てクリアにしてから」

   天一食品商事の担当者によると、8月24日に新京極三条店で提供された「こってりラーメン」のなかに、約1センチ程度のゴキブリが混入していた。購入者に対しては、店舗のほか、本部も謝罪。返金も申し出たが、購入者が辞退したという。

   発表によると、今回の事案を受けて次の対応を取ったとしている。

「・天下一品新京極三条店の営業停止(フランチャイズ系列店の河原町三条店も同時に営業停止にしております)
・当該店舗へ専門業者による害虫駆除の実施
・当該店舗へ保健所の指導のもと、原因調査および衛生管理体制の見直し
・全店舗への衛生管理徹底の指示と再発防止策の強化」

   前出の担当者によると、2店舗は9月2日から営業停止。消毒、清掃、害虫駆除などの対応をしているという。ゴキブリ混入の原因について、保健所からは「原因究明は非常に難しい」としつつ、店舗内での混入の可能性が高いとされているとした。前出の担当者は、「(ゴキブリ混入の)考えられる可能性を全てクリアにしてから営業再開を考えております」とし、営業再開時期は未定とした。

「起きたことは包み隠さず公表」

   この事案が報じられると、Xでは、「自分が経験したらトラウマになって一生ラーメン食べられない...」「シンプルに恐ろしすぎる」といった声が寄せられた。一方で、SNSをきっかけに不祥事が発覚、対応に踏み出す企業もみられるなか、自ら事案を公表し対応する姿勢に「申告を受けて真摯に対処と自己申告した運営会社の対応も一定の評価に値する」「天下一品の初期対応の早さは賞賛に値する 包み隠さず、すぐに公表して営業停止を決めた」と評価する声も寄せられた。

   公表した理由について、前出の担当者は、「事案が起きたことは事実ですので、会社の意向として、起きたことは包み隠さず公表しようということになりました。当然のことだと思っています」と話した。SNSで投稿されたから、またはそのリスクのために公表するわけではなく、事案が起きたから公表するとして、「隠蔽せず、透明性を担保していく」とした。

記事提供元:タビリス