東急電鉄、脱線事故を受け「東急電車まつり」中止&謝罪 800人募集の盛況イベント「ご期待に沿えず」

J-CASTニュース

   東急電鉄が公式サイトで2025年10月10日、田園都市線「梶が谷駅」構内の列車衝突・脱線事故を受けて、19日に予定していた車両工場での見学・体験イベント「東急電車まつり」を開催中止すると発表した。

   事故は5日に起き、東急によると運休本数が2日間で計1107本、影響人数は65万2100人にのぼる。原因は信号システムの問題だという。

「心から深くお詫び申し上げます」事故に関しても改めて謝罪

   「東急電車まつり」の開催は8月29日に発表され、普段は公開していない車両工場で、車両メンテナンスの車体吊上げ実演、非常停止ボタンや踏切非常ボタンの操作体験、台車手押し体験、展示車両を見学できるなどとうたっていた。

   会場は、鉄道車両の検査を行う「長津田車両工場」と隣接する東急テクノシステムの「長津田工場」。参加費は税込み1000円。事前申込制で募集人数は800人、応募多数の場合は抽選だった。

   しかし、同社は事故を受けて開催中止とし、「『東急電車まつり』にご当選された皆さま、ご来場を楽しみにされていた皆さまには、ご期待に沿えず大変申し訳ございません。心から深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   既に当選・支払い完了している客に対しては、購入サイトから返金に関して案内するという。下記のようにもコメントした。

「本事故の影響により、田園都市線および大井町線は一部区間で長時間にわたり、運転を見合わせました。お客さまには多大なるご不便、ご迷惑をおかけし、心から深くお詫び申し上げます。今後、同様の事象が発生しないよう再発防止に努めるとともに、引き続き安全・安定運行に取り組んでまいります」

   24年の東急電鉄まつりでは、2000人募集のところ、東急テクノシステムの公式サイトによると当選した約2500人が訪れたという盛況ぶりだった。

記事提供元:タビリス