首都圏電車の冷房温度は山手線25度、私鉄26度、都営大江戸線は22度 路線によって差があるのはなぜ
2025/7/13 16:00 J-CASTニュース

ホームに滑り込んできた電車に飛び乗ったら、「あれえ、全然涼しくないじゃん」。逆に、しばらく乗っていたら「さぶ~」なんてことがよくある。電車の冷房はいったい何度に設定されているのか。
車内の温度が上がりやすい路線
首都圏では、東京メトロ、小田急、京王、東急、西武、東武、京浜急行など私鉄は、通常は26度、弱冷房車は28度だ。JRの山手線は通常25度、弱冷房車は27度とやや低い。山手線は混雑度が高いだけでなく、停車駅が多くドアの開閉が頻繁で、車内の温度が上がりやすいためだ。
都営地下鉄は通常25度、弱冷房車は28度だが、大江戸線は通常22度、弱冷房車24度とかなり低い。使っている車両が他の路線より小型で、冷房機器もパワーが弱めなので、初めから低めにしてある。
さすが新幹線、細かい室温調整をしている
新幹線はどうか。JR東日本によると、「車両構造やお客さまのご利用状況からそれぞれ決めております。そのため、車両や線区ごとで温度の設定が異なります」という。長距離列車になると、天気・気温の異なる地域を結ぶので、細かい調節が必要となり、一律に何度と決められないのだろう。
さらに、普通車とグリーン車では座席数が違うので、車両ごとに冷房・暖房の入り切りや送風・換気をコンピュータで自動制御している。それでも「効きすぎて寒い」という乗客のために、JR東海とJR西日本は、2025年 8月1日から東海道新幹線と山陽新幹線の一部の「ひかり」で2度高めの弱冷房車を試験運行する。
どんなに冷房が効いていても、日が当たる側はかなり暑い。最近はUVカットのガラスが使用されて、日よけカーテンのない車両が増えているが、復活してはどうか。
(シニアエディター 関口一喜)