コーヒーカップに大きく「L」、それでも「Mサイズ」の不思議 ナイツ塙「クレーム」で再注目、ローソンが進める対策とは

J-CASTニュース

   コンビニ大手「ローソン」の店舗でMサイズのコーヒーカップを取ったところ、「L」と大きく印字されていたために誤解して......。

   お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之さん(47)がラジオ番組で、同社にこんな「クレーム」を入れたことが話題になっている。「L」はローソンの頭文字を指すが、ネット上では以前から、その表示を誤解したとの告白も相次いでいた。

「これわかるなぁ」「表示が紛らわしい」

「これは、消費者の意見です。ローソンに、ちょっとやっぱりこれは、クレームです」

   ナイツの塙さんは、ニッポン放送で2025年11月11日に放送された自らの番組「ナイツ ザ・ラジオショー」で、こう話題を振った。

   塙さんは、ローソン店舗のマチカフェコーナーでコーヒーを購入しようと、Mサイズのコーヒーカップを取った。ところが、カップには、大きく「L」と印字されていたため、「L、買っちゃった」と慌ててしまった。そして、セルフレジでは、Lサイズの料金を支払ったという。

   次に、カップにコーヒーを入れると、なんとカップからあふれ出てしまった。

「で、よく見たら、ローソンの...L。それがローソンカフェとかローソンってフルで書いてあればいいのに、Lって書いてあんだよ。一文字で。で、その下にちっちゃい文字で『Mサイズ』って書いてあったの。これ絶対間違えるよね!」

   塙さんは、納得がいかないらしく、「もう間違えないけど、あれダメだよね」と指摘していた。

   この「クレーム」がスポーツ紙で報じられると、大きな話題になった。

   ローソンの公式サイトを見ると、アイスコーヒーやカフェラテなども含め、多くのコーヒーカップで、星のマーク3つの上に大きく「L」と印字されている。Lが正面に見える側では、ローソンとの説明やカップのサイズ表記は見当たらなかった。

   ネット上では、塙さんへの共感は多く、「これわかるなぁ」「表示が紛らわしい」「もっとなんとかならんかったんか?」といった書き込みが相次いでいる。

   コーヒーカップの表示が誤解させることについては、以前からネット上で指摘されていた。

「カップ下部に本年9月から順次サイズ表記を追加」

   4月には、ローソンを訪れた客による体験談のX投稿が、大きな話題になった。

   この客は、コーヒーカップのSサイズを求めたところ、店員がカップを出してくれたが、「LではなくS」と伝えた。すると、店員から、ローソンのLを指すと言われたという。

   客は、ローソンの頭文字を誤解したことについて、恥ずかしかったと告白した。この話題は、ネットメディアも取り上げていた。

   その前後のX投稿を見ても、カップのL表示は、サイズと誤解しかねないとの同様な書き込みが多くあった。

   カップの大きさを間違えて購入した人は、実際どのくらいいるのだろうか。

   ローソンの広報部は11月13日、J-CASTニュースの取材に対し、こう答えた。

「人数については集計しておりませんが、3つ星ローソンのロゴの印字をLサイズのカップと勘違いされるケースも発生していると聞いています」

   Lのマークは、プライベートブランドのロゴで、3月から採用しているとし、「マチカフェのカップ以外にも多くの商品パッケージに記載しています」と説明した。Lの下の3つ星は、「圧倒的な美味しさ、人への優しさ、地球(マチ)への優しさ」という同社が掲げる3つの約束を表現しているという。

   コーヒーカップについては、順次3つ星のロゴに切り替えている。サイズと勘違いするケースがあることを踏まえ、次のような対応をしていると明らかにした。

「ロゴが紛らわしいというお客様からの声を受けて、社内検討のうえカップ下部に本年9月から順次サイズ表記を追加しておりますが、今後もマチカフェのカップについてはお客様のご意見を伺いながら、よりわかりやすい表現の検討をしてまいります」

   実際、ローソンでMサイズのコーヒーを購入すると、ロゴのLよりは小さめだが、「M SIZE」と記されていた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

記事提供元:タビリス