「おこめ券」分からないことだらけ 何回配る?住む場所で変わる?給付金やめたのにこっちは財政出動いいの?
2025/11/13 18:40 J-CASTニュース

「おこめ券」って、ありゃいったい何なんだ?――疑問を持った「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ・日本テレビ系)は、2025年11月13日放送で、値上がりを続けるコメ価格を取り上げ、「おこめ券?商品券?効果は」と解説した。
東京・台東区は全世帯、愛知・日進市は65歳以上の人がいる世帯
司会の宮根誠司さんは、「おこめ券をもらうっていうのは、高いおコメをおこめ券でちょっと助かって買うっていうことだから、これ(コメの小売価格)が下がるわけじゃないからねえ」と首をひねった。コメンテーターの丸岡いずみさん(日本テレビ元記者)も「そうなんですよねえ。高市総理も2万円を配るっていうのは国民に不評だったからやめます。でも、おこめ券にするんだったら、財政は出動しますよって言ってるのも、『エッ!?』と思うところがありますね」とうなずく。
さらに、宮根さんは「(配布は)1回きりなのか、(コメ価格が)落ち着くまで複数回配ってくださるのか。子育て世代とか、所得の低い方に配るのか。このあたりも線引きするんですか」と、ゲスト解説の坂口孝則氏(経営コンサルタント)に聞く。
坂口氏は「おこめ券を配る地方の団体(地方自治体)によって、所得とかに応じてなのか(異なる)。複数回かもしれませんし、単発で終わる可能性もあります」と説明。宮根さんは「じゃあ、住んでるところによって、変わる可能性があるっていうこと?」とのけぞった。
すでに配布を始めている東京・台東区では全世帯が対象で、1世帯4400円、18歳以下の子どもがいる3人以上の世帯は8800円だ。愛知・日進市では65歳以上の人がいる世帯に4400円が配られている。
コメ価格「来年秋の収穫まで好材料はない」
コメンテーターの橋下五郎さん(読売新聞特別編集委員)は「そもそもお米が高いということだったんでしょ。それをいかにみなさんが手に入るように(安く)するかということと、おこめ券は違ってるんです」と批判すると、坂口さんは「高くなっていくのを抑止するわけではないんです」と、おこめ券を配ってもコメ価格は上がり続けると説明した。
では、コメ価格が落ち着くのはいつごろか。「来年秋の収穫まで、(値下がりする)好材料はないと思います」と坂口さんの見方は厳しい。鈴木憲和農林水産相の減反時代に逆戻りのような政策転換で、コメ価格が下がるきっかけはなくなってしまったか。
(シニアエディター 関口一喜)









