ローソンが始めた「車中泊サービス」、無断駐車対策も目的? SNSの疑問を広報部にぶつけてみた
2025/7/16 18:40 J-CASTニュース

コンビニの駐車場を活用した車中泊サービスが、2025年7月14日から千葉県内のローソン6店舗で開始した。宿泊費高騰による節約志向から車中泊の需要が高まっていることなどが背景だと、ローソンは7月7日のプレスリリースで説明している。
この取り組みに対し、長時間の無断駐車への対策になるのではないかとの指摘がSNS上で上がった。今回の車中泊サービスには、無断で車中泊をしたり仮眠をとったりする客への対応策の側面はあるのか。ローソンに取材して聞いた。
1泊2500~3000円、店舗は生ごみ処理や電源を提供
ローソンによれば、今回の車中泊サービスは26年6月30日までの約1年実施。具体的な店舗は、(1)一宮東浪見店(2)御宿新町店(3)天津小湊店(4)富浦インター店(5)南房総岩井海岸店(6)富津湊店――の千葉県にある6店舗だ。
予約は、日本RV協会が推進・認定する車中泊施設「RVパーク」の予約専門サイトから行う。1泊2500~3000円で、クレジットカード払いのみ。チェックインは18時から、チェックアウトは翌日9時までだ。
店舗側は、利用許可証・注意事項記載用紙・ごみ袋1枚のセットを利用者に渡したり、専用のごみ袋1袋までの生ごみを処理したり、電源ドラムを貸し出したりする。
ローソンは、今回の車中泊サービスを実験的に導入し、車中泊場所の選択肢として全国の店舗に広げていきたいとの方針を示している。
そもそも千葉県の6店舗を選んだ理由は何か。ローソン広報部は15日、そもそも同県は車中泊の需要がある地域だとし、この6店舗は駐車場の遊休スペースが多く、夜間の駐車場を有効活用するのに最適だと判断したと説明する。
長時間駐車には「統一したルール」なく「店舗によっては店舗従業員から声掛け」
SNSで指摘されている「無断駐車への対策」の面はあるのか。店舗ごとの駐車場の広さや利用状況が異なるため、「統一したルール」を定めていないとしつつも、「長時間の駐車は他のお客様の迷惑となるので、店舗によっては店舗従業員から声掛けをしている場合もあります」。
広報部は、「今回の取り組みでは、車中泊や電気・ゴミの処理について公式にルールを定めることで、お客様・店舗のお互いが快適に利用できる環境を提供できると考えています」としている。
今回の車中泊サービスの結果によって、車中泊の需要が見込まれる他のエリアへの拡大も検討していく。スケジュールや規模に関しては現状未定だとしている。