ジーユー、ベビー服から撤退 縮小する市場、「品番数を見直す中で終了」
2025/9/16 19:50 J-CASTニュース

ユニクロの姉妹ブランド・ジーユー(GU)がベビー服ブランド「GU baby」から撤退することが2025年9月16日、同社への取材で分かった。25年夏シーズンをもって展開を終了し、オンラインストアも在庫がなくなりしだい終了となる。
販売開始は2021年、4年半の歴史に幕
GU babyは21年2月に販売を開始。当時のプレスリリースによれば、「GUでベビー服をつくってほしい」「実用的でオシャレなベビー服が欲しい」などの声が多く寄せられたことを受け、新たにベビーカテゴリーを展開した。
25年9月中旬、このGU babyが終了するとして、SNS上で話題になった。「お気に入りだったのに」「サマナルパンツをよく買ってたからつらい」「大変お世話になりました」「嘘だと言ってくれ...」などと惜しむ声が上がっている。
ジーユーの広報担当者は9月16日、「品番数を見直す中で、ベビーカテゴリーの展開を、2025年夏シーズンをもって終了いたします」と取材に説明。「これまで多くのお客様にご愛顧いただきましたこと、心より御礼申し上げます」と感謝を伝えた。
100センチから160センチまでを展開するキッズ・ティーン向けの商品は引き続き展開していく。なお、100センチと160センチのサイズはオンラインストア限定で販売しているという。
ユニクロでは取り扱い継続
広報担当者は、「ベビーの商品につきましては、同じグループブランドのユニクロにて豊富に取り揃えておりますので、ぜひご利用いただけたらと思っております」とし、親会社ファーストリテイリング傘下のユニクロでの購入を案内した。
矢野経済研究所が25年5月14日に発表した調査によれば、23年の国内のベビー・こども服市場は8385億円。商品単価の値上げや訪日外国人(インバウンド)需要の回復などによって3年連続プラスで推移したという。今後の展望については次のように予測している。
「数年は横ばいを維持しながらも少子化に伴い縮小していくと推測するが、各社の事業取り組みにおいて、商品単価アップによる利益改善を図る動きが奏功すれば、市場自体は大きく落ち込むことはないと考える」
ベビー関連市場では、キユーピーが25年6月、「育児食」(ベビーフード・幼児食)の生産を26年8月末で終了すると発表して話題となった。