10万円以下?格安MacBookの噂 モバイル向けSoCの活用で実現なるか...どんな使い勝手に?

J-CASTニュース

   現在、日本で購入できるMacBook Air13インチモデルの最安値は16万4800円。そうしたなか、「10万円以下のMacBook」の噂がある。それは、iPhoneで使うモバイル向けSoC(CPU)をそのままノートPCに活用することで実現しようという発想である。だが、そうしたノートPCは、本当に実用程度のレベルを保てるのだろうか。

モバイル向けSoCを活用した格安ノートPC

   iPhone 16シリーズに搭載されているモバイル向けSoC(CPU)の「Apple A18 Pro」は、現時点で最新のチップセットである。

   モバイル向けSoCは、スマホやタブレットなどをより快適に動作させるための省電力性能が求められている。その分だけ処理能力はPC向けチップセットよりも劣ってしまうのだが、一方で最近のモバイル向けSoC、特にハイエンド製品はそのままノートPCに組み込んでも実用十分なパフォーマンスを発揮する。

   たとえば、GoogleのChrome OSを組み込んでいるChromebookでは、すでにこのような製品がいくつも登場している。なかにはミドルレンジ以下のSoCを搭載したChromebookもあるが、Chrome OSはそもそも「低性能のノートPCでも快適に稼働するOS」という側面がある。そのため販売価格も5万円以下、なかには2万円台で販売されている製品も存在する。

「固定キーボードを持つiPad」のような製品に?

   格安Macbookに関する話題は、台湾のDigiTimesというメディアが8月11日に報じた。これはDigiTimesがサプライチェーン筋に当たって得た独占情報だそうだが、一部の部品は第3四半期末までに生産が開始されるという。製品の発売は2025年末から2026年初めになる見込みだ。

   格安MacBookのディスプレイサイズは12.9インチ。ノートPCとして見れば持ち運びに便利な小振りのサイズで、実際には「固定キーボードを持つiPad」のような使い勝手の製品になるのではないか。

10万円以内に収まるか?

   さて、この格安MacBookの価格だが、リーカーや各テクノロジーメディアは599~699ドルの間になると予想している。599ドルとは、現在のレートでは日本円で約8万8000円。これを日本で発売するとしても、なんとか10万円以内には収まるだろうか。

   新型iPhoneが発表される9月になると、「新製品の価格はいくらになるのか?」という話題で世界中が盛り上がるほどだ。そのなかで、MacBookが「格安化」を本当に目指しているとしたら、それは消費者にとってはこの上ない朗報になるはずだ。

(澤田真一)

記事提供元:タビリス