山手線内で発火のモバイルバッテリー、やっぱりリコール対象の「cheero」製品だった 販売元が発表

J-CASTニュース

   モバイルバッテリーやスマートフォン周辺機器を販売する「cheero」を運営するティ・アール・エイ(大阪市中央区)は、2025年7月24日、JR山手線車内で発火したモバイルバッテリーについて、同社製「cheero Flat 10000mAh」であることを確認したと発表した。

他製品は「安全性にも問題がないことを確認しております」

   7月20日、JR山手線車内で乗客が使っていたモバイルバッテリーが発火したことによる火災が発生した。メディア各社が報じた。

   ティ・アール・エイは24日、この発火事案について「本日14時30分頃、新宿消防署にて当該バッテリーの現物を確認した結果、弊社製モバイルバッテリー『cheero Flat 10000mAh』であることを確認いたしました」と発表。「客様ならびに関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   今度について、「消防および関係各所と連携し、原因の究明と再発防止に努めてまいります」「製品管理および品質管理体制の強化に取り組み、より一層の安全性と信頼性向上を目指してまいります」とした。

   「cheero Flat 10000mAh」は、「バッテリー本体を充電中に発火する重大製品事故が発生したため」として、リコール対象となっていた。23年6月から回収・返金対応が進められている。発表では回収への協力も呼びかけていた。

   また、ティ・アール・エイは「cheero Flat 10000mAh」について、「従来と異なる特定の製造委託先にて製造された製品であり、その他の弊社モバイルバッテリー製品は、当該委託先とは異なる工場にて製造されております」と説明。「cheero Flat 10000mAh」以外の同社製品については、同様の事象は起きておらず、「安全性にも問題がないことを確認しております」とした。

   消費者庁のリコール情報サイトによると、「cheero Flat 10000mAh」は、19年12月から21年8年までの間に3万9300台が出荷された。回収は、同社公式サイトの専用フォームから受け付けている。

   今回の事故をめぐっては、発火したのが「cheero Flat 10000mAh」だとする情報が広がっていた。ティ・アール・エイは23日時点で、22日に消防署から連絡があったことを明らかにしたものの、「消防および弊社による現物確認を含む合同調査は実施されておりません」と説明。発火したバッテリーが同社製品かどうかは「断定できる状況にはございません」としていた。

記事提供元:タビリス