PayPayカードをセブンアプリに表示すると、「残高」多くて驚く 実は「利用可能額」だった...その理由は

J-CASTニュース

   PayPayのクレジットカードをセブン-イレブンのアプリに紐づけたところ、このアプリに表示される「残高」が200万円近くになって驚いたとXで投稿があり、関心を集めている。

   アプリにチャージした金額ではなく、カードの「利用可能額」が表示されていたという。なぜチャージ額のような残高表示になったのか、カード会社とアプリ運営会社に取材した。

「全額使っちゃいそう!」「これはちょっと怖いかも」

「カード連動したら残高でビクッとした、、」

   IT企業を経営するプログラマーのまかべひろしさん(@sinpen)は2025年6月23日、Xでこう書いて、スマホの画面をキャプチャーした画像を投稿した。

   それを見ると、セブン-イレブンアプリの表示で、「PayPay残高」が198万円強になっている。ただ、その右上には「クレジット」と表記されていた。

   まかべさんは24日、J-CASTニュースの取材に応じ、アプリでは、3万円ほどを別にチャージしており、その金額が表示されたわけではないと答えた。198万円強の表示は、「クレジットカードの利用可能残高になります」と説明した。カードの利用可能額は、約1か月で200万円になっており、これまで2万円弱を使った分の残りが198万円強だったようだ。

   まかべさんによると、1週間ほど前にPayPayクレジットカードに加入し、PayPayのアプリにその情報を登録した。そのうえで、セブン-イレブンアプリに連携させたところ、「PayPay残高」として、このような表示になったという。

   それがチャージ額のように見えることで、まかべさんは、「カード使用残高なんだけどこの額こええよ」「使いたくなる錯覚が起きるので困るw」とつぶやいていた。

   まかべさんの投稿は、関心を集めて、X上などで拡散している。

   「全額使っちゃいそう!」「これはちょっと怖いかも」などと共感の声が上がる一方、アプリの利用者からも、「今見たら97万くらいだったw」「残73万でした」といった報告が寄せられていた。

   投稿で指摘された「PayPay残高」の表示について、運営会社PayPayの広報室は24日、取材に対し、次のように説明した。

画面右上に「クレジット」表記も...その下には「PayPay残高」

「この部分については、セブン-イレブンアプリの仕様になっています。セブン-イレブン側とは、今回の件に限らず、常に協議して分かりやすい表記にアップデートしています。今後どのようにするかは、未定です」

   PayPayによると、チャージ額については、画面を切り替えると表示される。これが残高払いの画面となり、右上に「残高」と表示される。右上に「クレジット」表示が出るのは、カード払いの画面にした場合だ。このときは、カードの利用可能額が出るが、その下には、アプリ仕様で「PayPay残高」と表示されてしまうわけだ。

   アプリを運営するセブン&アイ・ホールディングスの広報センターは6月25日、取材に対し、メールでこう回答した。

「セブン‐イレブンアプリはPayPay社から提供されたソフトウェアキット(SDK)を組み込んでおり、金額表記については、PayPayアプリと同じ仕様となっています。クレジットモードの場合、利用できる金額が表示され、残高モードの場合は、チャージされた金額が表示されます。詳細につきましては、PayPay社にご確認をいただけますと幸いです」

   クレジットモードの場合、利用可能額の下がなぜ「PayPay残高」の表示になるのかなどについては、回答が得られなかった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

記事提供元:タビリス