ジョルダン社員のスペシャル座談会③ 「僕らの“鉄道愛”と移動の裏ワザ教えます」

ジョルダンニュース編集部

運用部・安田正治
CS推進グループ・橋浦孟志
システム開発グループ2・松本隆志

“好き”こそ耐える強行軍の移動


―――座談会も3回目となりました。みなさんの話しぶりにも勢いが出てきたようです。今回は前回に引き続きご自身とっておきの旅、裏ワザなどがあれば。はい、松本さん。

松本 自分でも良かったなと思えるものを3つお話しさせていただきます。

―――さあ、どんな旅なのか。ぜひどうぞ。

松本 1つは夏休みの1泊2日の旅です。ざっとお話します。
 1日目は早朝、自宅からリムジンバスで羽田空港まで行って空路、山口宇部空港へ。空港からはバスで新山口へ。新山口からは山陽新幹線。広島で下車して地元のお好み焼きを食べ、大阪・難波へ。難波から近鉄線の特急「アーバンライナー」で四日市まで行き宿泊。当時「特急ひのとり」は運行していませんでした。2日目は「四日市あすなろう鉄道」のあすなろう四日市~内部(うつべ)、さらに支線の八王子線を全線乗車し、近鉄で桑名へ。「三岐鉄道北勢線」に少しだけ乗車して桑名へ戻ります。さらに「養老鉄道」で大垣まで抜け、東海道線で岐阜まで行って名鉄で(途中乗り換えしつつ)セントレア中部国際空港へ。最後は飛行機で羽田に戻ります。2日間で2,200キロ以上に達した移動ばかりの旅ですが、各地のグルメを楽しめました。

―――強行軍ですね。でも本当に面白そう。

松本 もう1つは平日に1日休みが取れたとき。江ノ島の日帰り旅行です。湘南新宿ラインで大船まで行き、湘南モノレールに乗り換えて終点の江ノ島駅まで乗車します。江ノ島本島をぐるっとまわって新江ノ島水族館に立ち寄り、小田急ロマンスカーで帰宅するというパターンです。
 3つ目は休日午後に予定が空いたとき。JR目黒駅から東急目黒線・東急多摩川線(旧目蒲線)・東急池上線を乗り継いだ小旅行です。旧目蒲線の痕跡をたどったり、都心部を走る3両編成の列車の雰囲気を味わったりしました。ふだんは利用しない路線なのでとても新鮮に感じました。ちなみに私がいまいちばん行きたいのは三重県の志摩半島にある「志摩スペイン村」です。多少不便な地なのでまとまった休みが必要になりますが。

まとまった休みが取れたら行ってみたい志摩スペイン村

「青春18きっぷ」の旅に特急の「チョイ乗り」を挟む


―――ありがとうございます。続いて橋浦さん、お願いします。

橋浦 私は鉄道利用について実体験に基づくワザを紹介させていただきます。「青春18きっぷ」では特急列車に乗れませんよね。普通列車の旅も良いものですが、結構ハードになりがちです。そこで「青春18きっぷ」を乗れるかぎり使い、「ある区間だけ特急や新幹線に乗れば1本早い普通列車に乗り継げる」ときだけ乗車券や特急券を別途購入するんです。
 たとえば、JR四国の高松駅を朝10時半に出発し徳島駅まで「高徳線」を使って移動する場合。途中、引田~板野間の県境を越える区間の普通列車が非常に少なく、普通列車だけで目的地を目指すと徳島駅行きの列車は11時21分発のみでかなり待たされます。徳島到着は13時54分です。そこで引田~板野間だけ「特急うずしお」号に乗るんです。追加料金は乗車券と特急券を合わせて590円。これを利用すれば高松発10時31分の列車に乗って引田で8分待ち、「うずしお11号」で板野へ、普通列車を25分待って乗り換えれば12時54分に徳島到着です。1時間早くなります。

―――絵に描いたようなショートカット術。達人の域ですね。

橋浦 普通列車の旅で特急に“チョイ乗り”する旅程の組み立てでは、乗換案内が全盛のいまにあっても普通列車と急行列車を並べて比較できる冊子の時刻表が欠かせません。交通新聞社刊の「コンパス時刻表」やJTBパブリッシング刊の「小さな時刻表」を重宝しています。右手にスマホの乗換案内、左手に紙の時刻表、両者を組み合わせながら旅をするのが自分の旅行のスタンダードです。

LCC、船を使って温泉に入り非日常感を満喫


―――とても役立つ情報ですね。すばらしい。安田さんはいかがですか。

安田 私も松本さんと同じく3つほど。鉄道以外の交通手段が多くなりますが。まず「勤務時間終了後に飛行機と夜行列車・夜行バスと組み合わせることで、通常到着できない時間帯に旅をスタートさせる」というパターンです。これには2つあり、退社後に羽田空港に行き飛行機で新千歳空港へ。札幌に移動し、今はもう運行していませんが夜行列車で翌朝稚内到着。そのまま稚内から10時発のサハリン・コルサコフ行きの船に乗りました。思い出深いですが極めて特殊な例ですね。もう1つは、退社後に羽田空港に行き飛行機で新千歳空港、札幌に行くのは同じですが、夜行バスで翌朝ウトロへ行き知床五湖観光をしてきました。

―――いまはもうできないのか…。残念。

安田 はい。次は「出張と組み合わせることでふだん乗らない移動手段を試し、かつ時間的にも有効となる」というパターンです。金曜日の午後に名古屋出張があり、そのまま名古屋泊。翌土曜日にFDA(フジドリームエアラインズ)で北九州へ。FDAは関東在住の人はなじみが薄いと思います。そして北九州空港からは日豊本線の朽網(くさみ)駅に出て宇佐経由で別府まで。日曜夜まで2日間別府で湯めぐりをしました。日曜夜は別府の鉄輪(かんなわ)温泉の湯治宿で地獄蒸しを楽しみ宿泊。翌月曜朝に大分空港から伊丹空港にIBEX(アイベックスエアラインズ)の小型飛行機に乗り午後イチの大阪出張に直行しました。

出張と組み合わせ、日程に工夫をして訪れた別府温泉

 最後は「土曜出勤からの島旅+横浜の夜景」です。年末進行で土曜も19時ごろまで勤務し、その後竹芝桟橋から東海汽船に乗船。翌日曜朝6時に伊豆大島に着きレンタカーで三原山の温泉に。裏砂漠などをひたすら歩いて昼過ぎに元町港へ。島魚などを食べ14時過ぎの船で5時間海を眺め横浜港大さん橋で下船。近くで夕食を食べ夜景を楽しんでから東京に戻りました。1日だけの休日でしたが非日常感が高く本当にリフレッシュできました。

―――今回は「そんな旅ができるのか!」の連続。みなさん本領発揮ですね。最終回ではそれぞれジョルダンでの仕事について熱く語っていただきましょう。
(ジョルダンニュース編集部)

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記事提供元:タビリス