川越観光の魅力、すべて伝えます① “小江戸”の名所を巡回バスで

ジョルダンニュース編集部

 川越は東京都心からアクセスしやすく、首都圏から日帰り観光にも適した観光地です。電車で行く場合、池袋や新宿から直通列車が通っていて便利です。JRを使うと大崎や新木場からも乗り換えなしで訪れることができます。ベッドタウンでありながら、蔵造りの街として知られる古い街並みや趣のある神社やお寺、菓子屋横丁などがあり、若い人から年配まで幅広い層で楽しむことができます。

古い蔵造の街並みが残る川越

 観光の起点は、川越、本川越、川越市のいずれの駅です。ただし、主要な観光スポットは市の中心部に集中しているとはいえ、徒歩で全てを巡ろうとすると5~6kmの距離を歩かなければなりません。途中で休憩をしたり、食事をしたりすると、あっという間に1日が過ぎてしまいます。
 このため川越には、主な観光スポットを巡回するバスが運行しています。「小江戸名所めぐりバス」と「小江戸巡回バス」です。これを使って移動するのが便利です。
 東武鉄道系列が運営する小江戸名所めぐりバスは、1日乗車券が400円(小児半額)と大変お得。また指定された範囲の市内なら東武の他の路線バスにも自由に乗車できます。運行本数は、平日は約1時間おきですが、休日には約30分に1本です。

発着場に停車中の小江戸名所めぐりバス川越駅東口3番乗り場

蔵造りの街を走るボンネット型バス


 イーグルバスが運営する小江戸巡回バスは2種類のバスが走っていますが、そのうちボンネット型のレトロな車体は、古い街並みにピッタリで、写真映えします。蔵造の街並みを通る時には音楽を流す粋な計らいも。車内でも、あの「通りゃんせ」の音楽が聞こえていました。乗車口のステップが低くなっていますので和服姿でも乗りやすいです。運行は1時間おき、蔵の街コースと喜多院コースの2つのコースがあります。1回利用もあり200円ですが、スイカなどのICカードも利用できます。1日乗車券は500円(小児は半額)です。なおボンネットタイプの車両は蔵の街コースのみ運行していますのでご注意ください。

小江戸巡回バスボンネットタイプバス

 個人的には、休日の場合は運行頻度と料金から東武の小江戸名所めぐりバス、平日ならばボンネット型の小江戸巡回バスを利用したい、といったところでしょうか。

モバイルチケット利用でキャッシュレス


 1日乗車券は観光案内所などで販売しているほか、それぞれ車内でも購入可能です。ただし、両方のバスに共通の1日フリー乗車券はありませんのでご注意ください。

1日乗車券(左が小江戸名所めぐりバス、右が小江戸巡回バス)

 名所めぐりバスの1日乗車券は、ジョルダン・モバイルチケットで買うことができます。24時間いつでも事前に購入でき、降車時に運転手さんにスマホ画面を見せるだけで利用できる便利なサービスです。あわてて小銭を探す必要がありません。

ジョルダン・モバイルチケット(小江戸名所めぐりバス)

 なお、名所めぐりバス(東武)は西武線の本川越駅付近には停車しませんのでご注意ください。
 これからの季節はお出かけが気持ち良いです。川越にはうなぎの名店も数多くあります。地元のクラフトビール、COEDOビールを味わってみてください。バスを乗り継いで効率よく、また1日乗車券を活用してお得に川越の観光を楽しんではいかがでしょうか。筆者は、子供の頃より地元の川越の観光施設に慣れ親しんだ経験を踏まえ、それを活かした川越の観光の魅力を発信していきたいと思います。

最寄り駅:川越駅(JR、東武東上線)、川越市駅(東武東上線)、本川越駅(西武新宿線)
小江戸川越観光協会URL:https://koedo.or.jp

田中信行(たなか・のぶゆき):1968年東京都生まれ、埼玉県育ち。埼玉大卒。全国通訳案内士、総合旅行業務取扱管理者。ローカルな観光を盛り上げるため、通訳ガイドとしての活動を目指しているほか、観光地の魅力を紹介する執筆活動も行っている。
※この記事には個人的感想を含みます。
記事提供元:タビリス