CEATEC2024: ViXionの革新的なアイウェアが総務大臣賞を獲得 ITイベントレポート:TIDE&WAVE

ジョルダンニュース編集部

独自のアルゴリズムで特殊レンズの形をも瞬時に変える! ピントを調節する革新的な技術が評価された“未来型メガネ”

総務大臣賞を受賞したvixionのブースは会期中、視察者が途切れなかった

デジタルイノベーションの総合展「CEATEC2024」が、千葉県千葉市の幕張メッセで10月15日から18日まで開催された。多くの展示があったが、なかでも、視覚用デバイス開発のスタートアップ企業、ViXion(ヴィクシオン)の製品が総務大臣賞を獲得し、話題を集めた。会期中、常に大きな人だかりができていた。

ViXionの次世代アイウェア「ViXion01S」

ViXionは、眼のピント調節機能を代替・拡張する次世代アイウェア「ViXion01S」を開発し、総務大臣賞を受賞した。このアイウェアは、センサーが対象物までの距離を測定し、独自のアルゴリズムによって特殊レンズの形を瞬時に変えることでピントを調節する革新的な技術を搭載している。弱視だけでなく、老眼や近視など視覚に課題を感じる人が増える中、社会に必要な技術として高く評価された。

総務大臣賞を受賞した「ViXion01S」 ※この写真は期間中ではなく、10/10に開催された記者発表のときのものです。

「ViXion01S」は、前モデル「ViXion01」と比較して約40%の軽量化を実現し、デザイン面でもユーザーの声に応えた改良が行われました。また、アウターレンズをカスタマイズすることで乱視などの個別課題にも対応可能となり、より多くのユーザーに利便性を提供している。

スタートアップや大学、大企業の新規事業部門などを集めた「ネクストジェネレーションパーク」に出展したViXionのブースでは、「ViXion01S」だけでなく、前モデル「ViXion01」や暗所視支援眼鏡「MW10 HiKARI」などが展示され、多くの訪問者が技術の詳細を学びながら、実際に試用する姿が見られました。ViXionのブースは、特に視覚サポートデバイスに興味を持つ人々から大きな関心を集め、多くの質問やフィードバックが寄せられた。

IFA2024ピッチバトルでは優勝

ViXionは前評判も高かった。今年9月、100周年を迎えたドイツのテックイベントIFA2024内の「IFA Next Pitch Battle」でグランプリを受賞するなど、国際的な舞台でもその技術が認められていた。クラウドファンディングでも大きな支持を集め、2023年には4億2500万円の支援金額を獲得している。

今年のCEATEC2024

CEATEC2024は、25周年を記念し「Innovation for All」を開催テーマに掲げ、多様な産業と人が集まる場が、将来的に社会や暮らしに良い変革をもたらすイノベーションのきっかけとなり、世界中に伝播していくことを目指した。

CEATEC2024には、808社が出展し、昨年比124社増となった。特に、スタートアップや研究機関の出展が35社増の188社に達し、海外勢も25カ国・地域から158社・団体が参加した。会場では、AI関連の展示が約半数を占め、次世代モビリティーと最新エレクトロニクスの融合も注目を集めた。

今年のCEATECは、「AI for All」をテーマとして開催された

ジョルダンニュース編集部

記事提供元:タビリス