「Web3 の所有概念が世界を変える」 SBI ホールディングス北尾代表Web3イベント「WebX」のキックオフイベントでビデオメッセージ 「Web3 の所有概念が世界を変える」 SBI ホールディングス北尾代表Web3イベント「WebX」のキックオフイベントでビデオメッセージ

ジョルダンニュース編集部

暗号資産業界のさらなる飛躍に向けた大きなターニングポイントとしたい(北尾氏)

SBI ホールディングスの北尾吉孝代表は1月17日、Web3に関して、「Web3 がこれまでのインターネットの在り方を大きく変えるものである」と強調した。Web1.0 を「読みの時代」、Web2.0 を「書く」「個人が情報を発信する時代」と定義づけた上で、Web3 は「所有の概念が革命的に進化する時代」であると述べた。

8月に開催されるWeb3イベント「WebX」のキックオフイベントに寄せたビデオメッセージの講演で語った。

北尾氏は「この所有という概念は決定的に Web2 の世界と隔絶した大きなものになっていくという風に確信をいたしております。」と述べた。仮想空間と現実空間の融合、仮想空間上の物品の売買や法定通貨との交換といった事例を挙げながら、Web3 がもたらす変化の大きさを説明した。

WebXのキックオフイベントに寄せたビデオメッセージで、Web3の重要性を説明するSBIホールディングスの北尾吉孝代表。

北尾氏は、「2018 年時点で仮想通貨の大躍進を予見していた」が、現在、暗号資産市場はその予想を上回るスピードで成長していると述べた。「もはやオルタナティブ資産ではなく、主要なアセットクラスとして捉えるべきだと言っても過言ではない」という。

「(有力な仮想通貨である)ビットコインの時価総額は銀の時価総額を超え、ビットコインとイーサリアムの合計取引量が東証の取引金額を凌駕している」としたうえで、「Web3 は新たなビジネスが生まれる絶好の機会にある」と強調した。そして、「『WebX』のようなイベントがその流れを加速させ、企業や個人の交流促進、新たな化学反応に繋がると期待を寄せた。

WebXは、Web3関連のメディアを運営するCoinPostが中心となってつくる、一般社団法人WebX実行委員会が企画・運営する日本最大のWeb3グローバルカンファレンスである。国内外から、政府関係者、Web3有識者、スタートアップ、既存の大手企業、VC・投資家、メディア関係者らが参加し、議論する。日本政府が、Web3を「成長戦略の柱」のひとつに位置付けるのと歩調を合わせ、2023年から開催している。3回目となる今年は、8月25、26日にザ・プリンスパークタワー東京で開催する。8月22日に大阪で、「WebX Fintech Expo」という関連イベントをSBIホールディングスと共催する予定で、今回、北尾氏が講演する流れとなった。

SBI グループは、グループ企業の大阪デジタルエクスチェンジを通じて、上場株式とブロックチェーン技術により生まれたセキュリティトークンに関する私設取引システム(PTS)を大阪で運営することを目指している。北尾氏は、このように、国際金融都市の実現に向けた取り組みを進めていることを紹介したうえで、大阪で「WebX」を開催することについて、2 つの大きな意義があると指摘した。1 つ目は「暗号資産業界のさらなる飛躍に向けた大きなターニングポイント」となることであり、2 つ目は「国際金融都市『大阪』の実現に向けた重要なステップ」となることであると述べた。 「デジタルの世界の本質はグローバルであり、この大阪の力を世界に向けて大きな発信をしていくということに大変な意義があると思います」と強調。「『WebX 大阪』を通じて国内外のトッププレイヤーを大阪に招致し、その様子を世界に発信することで、国際金融都市としての大阪のイメージを確立したい」と締めくくった。

CoinPostおよび一般社団法人WebX実行委員会は1月17日、Web3のキーパーソンが集う新年会「WebX2025 Visionary Night」を開催した。招待制で、Web3関連の有力企業関係者やリサーチャー、メディア関係者などが参加した。WebXのFounderとしてカンファレンス事業を主導するWebX実行委員会の代表理事を務める青木誠CoinPost取締役CSOがあいさつした。「『失われた30年』と言われるが、Web3においても遅れているのではないか。(仮想通貨に前向きな)トランプ大統領の就任を控え、盛り上がりを作っていかないといけない」と、WebX開催に向けた決意を表明した。

WebX2025の開催を宣言するWebX実行委員会の青木誠代表理事

(ジョルダンニュース編集部)

記事提供元:タビリス