アジア最大級スタートアップイベント「SusHi Tech Tokyo 2025」、明日8日開幕 5万人来場目指す ITイベントレポート:TIDE&WAVE
2025/5/7 10:14 ジョルダンニュース編集部

アジア最大級のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」が明日5月8日から10日までの3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。スタートアップや投資家、大企業、行政、学生など、国内外から多様な関係者が集結し、未来の都市像を展望・実践する。参加者数5万人、商談件数5,000件を目指す。
主催者は、東京都などで構成するSusHi Tech Tokyo 2025実行委員会。

イベントの特長として、「未来の都市像についてオープンに議論する」「スタートアップの成長につながるイノベーションの種を生み出す」「都民や未来を担う若者等が未来の技術やスタートアップの情熱に触れる」を掲げる。都市課題の解決や持続可能な社会の実現に向け、有識者・実務家によるセッションを大幅に拡充。国内外のスタートアップによるピッチコンテストや展示、大企業・投資家とのマッチング機会も提供する。
中でもAI、量子技術、フードテックを今年の注目テーマとして、関連セッションやスタートアップの出展・ピッチ、関係者交流会などを集中展開する
セッション数は前回(47件)の3倍近い135件を予定。主催者セッションの登壇者は335人で、うち女性が45%、海外が約5割を占める。ユニコーン企業や大企業の経営者、著名投資家、海外政府高官などが登壇し、英語によるセッションは約8割に上る。小池百合子都知事をはじめ、サカナAIのデイビッド・ハ氏、台湾の初代デジタル発展相を務めたオードリー・タン氏らが登壇する。

スタートアップの出展社数は前回(434社)から約4割増の613社で、海外企業が約6割を占める。個別ブースのほか、大企業、海外、自治体のパビリオン内でも出展を行う。生成AIや都市インフラ、ヘルス、素材、食・農など、多様な分野のスタートアップが集結する。過去に出展した海外スタートアップと日本の大企業の業務提携事例も始まっている。
国内外の著名VCが登壇する「インベスターステージ」では、日本市場への期待や投資戦略トレンドなどに関する21セッションを展開。各セッション終了後には、登壇者とスタートアップとの交流会も開催される。
大企業などのコーポレートパートナーは前回(29社)から増加し47社、シティパートナー(海外の国・地域・都市)は25となり、それぞれパビリオン出展や専用セッションなどを実施する。全国35自治体も参加し、各地のエコシステムやスタートアップをプロモーションする「オールジャパンエコシステムエリア」を設置する。
注目は総額1,000万円の賞金が用意された「SusHi Tech Challenge 2025」。世界共通の課題である「持続可能な都市を高いテクノロジーで実現する」国内外のスタートアップが、そのテクノロジーやアイデアを披露するグローバル・ピッチコンテストだ。46の国・地域から657社が応募し、最終選考に進む20社による熱いピッチバトルが繰り広げられる。昨年優勝したファーメンステーションはその後、フランスなど海外に展開し、海外事業会社との協業も進展した。

サイドイベントも目白押しだ。主催者が開催する公式イベントの他、さまざまなパートナー企業・団体が独自にパートナーイベントを開催する。パートナーイベントは115件と前回の68件から大幅に増える。著名な起業家による講演会やワークショップ、投資家とのネットワーキングなど、参加者の興味関心に合ったイベントがきっと見つかるだろう。

また、学生メンバー「ITAMAE」によるパビリオンも設置。学生企画によるセッションや学生起業家向けピッチコンテスト、学生向けワークショップなども開催される。学生ボランティアは延べ300人以上が参加する予定だ。
最終日の10日(土)は入場無料の「パブリックデイ」とし、大人から子供まで楽しめる体験型プログラムを提供する。最新の技術や起業家のアイデア・情熱に触れる機会となる。
(数値は4月30日時点)
ジョルダンニュース編集部