「こんばんは」の一言に罵倒の嵐!「殺伐さがハンパない」 X興奮の「炎上シミュレーター」、制作背景を聞いた
2025/6/6 11:30 J-CASTニュース

「『こんばんは』って言っただけでこれ」──。
生成AIを用いて作られたという、SNSで起こる「炎上」騒ぎを疑似体験できるシミュレーターがXで「面白すぎる」などと話題になっている。制作者に詳しい話を聞いた。
「炎上レベル」10段階、AIが攻撃的な反応に
注目を集めたのは、Xユーザー・とよふく(@Yeq6X)さんが2025年6月2日に投稿したデモ動画だ。生成AIモデルを活用できる開発プラットフォーム「Google AI Studio」で構築したとしながら、
「炎上シミュレーターを作ってみたんだけど『こんばんは』って言っただけでこれ」
と披露。動画では、ブラウザ版X(旧ツイッター)の通知一覧を模した画面が映し出された。「あなた」という名前のユーザーが「こんばんは」と投稿したところ、AIによる自動反応で、他のユーザーから続々と下記のような辛辣な声が寄せられている様子だ。
「こんばんはとか気持ち悪い。誰だよお前。絡んでくんな」
「『こんばんは』...随分と創造的なポストですね(棒)」
「『こんばんは』?は?他に言うことねーのかよ、ボケ。そのしょーもない挨拶、誰得だよ。SNSの使い方わかってんの?マジ迷惑。消えろ」
画面の端には「炎上レベル」とするゲージも。10段階で「穏やか」から「激しい」まで設定できるようで、炎上レベルが高いほどAIによる攻撃的な反応が増えるという。
投稿は1万件超の「いいね」を集め、「凄い!殺伐さがハンパない」「これは泣いちゃうw」「沈黙は金なりを体験出来る、実に教育的なシミュレーター」「面白すぎる。ちょっと使ってみたいです」などと楽しまれている。
「シュールさがウケたと思う」
投稿者・とよふくさんは制作経緯について、下記のようにきっかけを明かしている。
「『炎上シミュレーター』は結構前から作りたいと思っていて、以前ツイートが数千リツイートと拡散されてしまったときに『これ引用ポストしてる人たち絶対される立場になったことないから気持ちわからないだろ』って思ったから体験できるものを作りたかった」
4日にはJ-CASTニュースの取材に応じ、「以前から作りたかったけど時間をかけるほどではなかったようなネタがGoogle AI StudioのBuild機能で2時間で実現しました。以前にもFirebase Studioなどの他のコーディングエージェントでも試しましたがUIの再現に工数がかかり途中でやめてしまいました」とも説明した。
Xの反響には、「なんでも批判されて面白かったので軽い気持ちで共有したところ、制作意図に共感して下さる方がたくさんいて、今回のポスト内容に関しては全く批判意見が見られず安心しました」とコメント。動画の状態は試作段階だとして、下記のようにも分析した。
「ツイートが伸びたのは、『こんばんは』ごときに批判が殺到するシュールさがウケたと思うので他のもっとまじめな内容にしていたらここまで拡散はされなかったと考えています。
2時間で最低限のところまでを作って投稿したため、批判コメントの文章の生成プロンプトに関してはまだ調整前だったのでリアルな炎上の場合のコメント内容とは傾向が違うと思います」