備蓄米、ブランド米が買えなくても 玄米、もち麦、カルローズ米、タイ米がこんなにおいしかったなんて
2025/6/11 16:35 J-CASTニュース

1キロ400円(5キロ2000円)で備蓄米のコンビニ販売がスタートと聞いて、慌てて駆けつけたらとっくに売り切れ。悔しい思いをした人は多いのではないか。一方、新潟のコシヒカリなど人気ブランド米は、デパ地下では5キロ6000円(税込み)近くになって、もう手が届かない。
こうなったら、白米ではないご飯や輸入米をいかにおいしく食べるか、知恵を絞らなければならない。そんな工夫ごはん4選――
玄米には濃い味のおかずが合う
【玄米】
収穫したコメを脱穀すると玄米になり、それを精米すると白米だ。玄米は白米に比べてポロポロした食感で、ぬかの臭いがある。玄米好きはそこが魅力というのだが、炊飯器で炊くなら、玄米2合に対して水600ccとやや多めにして、半日ゆっくり水に浸し、玄米モードにセット。
食味は白米に比べるとやや甘みが薄く淡泊なので、おかずは味が濃いめのものが合う。魚なら白身よりマグロや背の青いアジやサバ、イワシ。肉なら豚のみそ漬け、野菜は筑前煮、ひじき煮、ぬか漬けなどだ。けんちん汁とは相性抜群。
【もち麦】
もち麦という麦の品種があるわけではない。大麦にもコメと同じように「うるち」と「もち」があって、「もち」は粘り気が強い。そう、やはり"もちもち"しているのだ。
かさ増しで白米に2~3割のもち麦を混ぜて炊くと、白飯と味も食感もほとんど変わらない。夏の暑いときは、冷や茶漬けにするとさっぱりしておいしい。
粘り気少ないジャスミンライスはカレーで
【カルローズ米】
いまやカリフォルニア米の代名詞にもなっているカルローズは、コシヒカリやあきたこまちと同じジャポニカ種で、牛丼チェーンの「松屋」、焼き肉チェーン「牛角」などの一部店舗で使っている。
国産米に比べるとやや粒が大きくて細長く、粘り気は少ない。スープやオイルとよくなじみ、パエリアや炒飯、リゾットに使うと軽い感じに仕上がる。粘り気が少ないので酢飯向きで、家で手巻き寿司パーティーなんていう時はいいかもしれない。
【ジャスミンライス(タイ米)】
かつて「外米」と言われた細長いインディカ米で、名前の通り甘い香りがあり、タイでは高級ブランド米だ。粘りがなくパラパラしたご飯なので、やっぱりカレーライスが一番合うか。とくにスープカレーにはいい。鶏スープの粥もあり。
普通に炊飯器で炊けるのだろうか。ジャスミンライスは研がず、水にも浸さない。さっと洗ったら炊飯釜に入れ、水の量も炊飯モードも白米と同じ。ただ、炊き上がって10分ほど蒸らしたら、しゃもじで大きくほぐすこと。パラパラ感を損なわないためだ。
(シニアエディター 関口一喜)