1円玉が11年ぶりに「量産」...造幣局X報告で注目 100万枚未満→1億枚超製造予定、財務省に聞いたその理由は

J-CASTニュース

   令和8年度(2026年度)、1円玉が11年ぶりに「量産」される。造幣局のXが7月14日に伝え、注目を集めている。

   今年度は令和に入って初めて製造枚数が100万枚を超える予定だが、この理由について財務省は取材に、貨幣の流通状況や摩耗した1円玉の回収状況を踏まえ、「新たに1円を製造・発行しなければ、市中において1円玉が不足するという事態を招きかねない」ためと説明した。

「久々に、ピカピカの1円玉がお手元に届くかもしれません」

   造幣局はXで、「久しぶりに1円を量産しています!!!」として1円玉を製造する様子の動画を投稿した。動画ではテロップで、

「現在、平成27年度以来11年ぶりに、1円の量産を行っています」
「平成28年度~令和7年の間、1円の製造は販売用貨幣セット分のみでした」

と説明。「久々に、ピカピカの1円玉がお手元に届くかもしれません。ぜひチェックしてみてください」と呼びかけた。

   この投稿は14日18時までに1万3000件リポスト(拡散)され、5万9000件の「いいね」が付くなど、注目を集めている。

   造幣局のサイトに公開されている資料によると、11年前の平成27年度(2015年度)の1円玉の製造枚数8200万4000枚だが、それ以降の平成28年度(2016年度)から令和7年度(2025年度)まではいずれの年も40万から80万枚台となっている。

   一方、財務省のサイトによると、令和8年度(2026年度)の1円玉の製造予定枚数は1億3200万枚だ。4月時点では2000万枚の予定だったが、5月に改定されている。

1円玉は2024年度以降「流通枚数はほぼ横ばいに」

   財務省国庫課は14日、J-CASTニュースの取材に、貨幣の製造枚数の決定について「市中における貨幣の流通状況等を踏まえ、必要最低限の製造となるように毎年度、貨幣製造計画の中で決定しております。年度途中においても、今回のように必要に応じて改定を行うというプロセスを踏んでおります」と説明。

   そのうえで、1円の流通枚数について「平成15年度(2003年度)以降、長らく減少傾向にありましたが、令和6年度(2024年度)以降、流通枚数はほぼ横ばいに転じている状況です」と明らかにした。その理由について、「釣り銭等の少額取引を中心とした需要が堅調に生じているのだと、当方としては認識しております」とする。

   こうした中、流通の過程で摩耗して流通に適さなくなった1円玉が政府に回収されているとし、その状況を踏まえ、

「新たに1円を製造・発行しなければ、市中において1円玉が不足するという事態を招きかねず、市中での経済取引に大きな影響が与えられることが考えられるため、令和8年度においては流通用の貨幣を1億3200万枚の増改定で増やしたということになります」

と説明した。

   J-CASTニュースは、造幣局に、今回の「量産」で製造予定枚数のうち何枚を製造しているかについて尋ねたが、「お答えできない」とした。

記事提供元:タビリス