川越観光の魅力、すべて伝えます② 「七福神めぐり」でスタンプラリー

ジョルダンニュース編集部

 川越には、古くから七福神をお祀りしている7つのお寺があり、それらお寺を歩いて巡る「七福神めぐりツアー」ができます。全体で約6kmのコースです。ゆっくり歩いても、半日あれば全てのお寺を回ることができます。それぞれのお寺ではスタンプ台が設置されており、無料でスタンプを集めることができ、ちょっとした札所巡りの気分を味わえます。
地図は、専用のサイトからダウンロードできるほか、観光案内所でパンフレットをもらうことができます。

七福神マップを頼りにご利益の散策を

主な見所にも近い7つお寺


 7つのお寺は、主要な観光スポットの近くにあることから、見所に寄りながら七福神めぐりを楽しむこともできます。
 例えば、5番寺(蓮馨寺・れんけいじ)から6番寺(見立寺・けんりゅうじ)までは、有名な蔵造りの街並みが残る一番街を通って景観を楽しみながら行くことができ、また見立寺は菓子屋横丁のすぐ近くにあるので立ち寄ることもできます。
 お寺の中には、観光スポット自体のお寺もあります。例えば、喜多院です。

多くの観光客が足を伸ばす喜多院

 喜多院は、平安時代に創建された古刹で、川越では最も有名なお寺です。年間を通じて多くの観光客が訪れています。ここは、三代将軍、徳川家光誕生の間、家光の乳母、春日局の化粧の間などがあることで有名です。これらの建物は、江戸時代初期の火災で、喜多院の建物の多くが焼失してしまった時、当時の僧正が将軍家光に再建を依頼したところ、江戸城にあった建物の一部を移築したため残されていると言われています。また、日本三大羅漢の一つと言われる「五百羅漢」も見どころです。このお寺のご本尊は阿弥陀如来ですが、七福神の一つ、大黒様もお祀りしています。

喜多院内の大黒様をお祀りしているお堂(スタンプ台は右)

鉄道利用ではどの駅で降りるかで便利に


 鉄道を利用して七福神めぐりをする場合、ちょっとした工夫で少し便利になります。例えば、東武東上線を利用する場合には、1番寺(妙善寺・みょうぜんじ)は川越駅に近く、7番寺(妙昌寺・みょうしょうじ)は川越市駅に近いので、行きは川越駅からスタートして、帰りは川越市駅で乗車するのが便利です。もちろん、少し歩く距離が伸びますが、JR川越線を使った川越駅や、西武新宿線の本川越駅から往復することも十分可能です。
 目標を達成し、長い距離を歩いて疲れた身体には、ご褒美として、本川越駅近くの甘味処あかりやさんで名物のあんみつをいただき、またすぐ近くの川越市産業観光館「小江戸蔵里」でお土産を買って帰るのがお勧めです。なお、お寺ではスタンプ台紙の配布や販売はしていません。スタンプラリーをされる方は、事前にインターネットから専用のスタンプ台紙を印刷して持参することをお勧めします。集めたスタンプは、ご利益がありそうなので、部屋に飾ってもいいかもしれません。

スタンプが全部埋まると達成感とありがたさが増す

 観光とちょっとした巡礼気分を楽しみながら、歩いて健康増進にもなる一石二鳥・三鳥の小さな旅ができますので、ご興味のある方にはぜひお勧めします。お寺の受付時間は午前9時から午後4時までです。歩きやすい靴でお越しください。

最寄り駅:川越駅(JR、東武東上線)、川越市駅(東武東上線)、本川越駅(西武新宿線)
小江戸川越観光協会URL:https://koedo.or.jp

田中信行(たなか・のぶゆき):1968年東京都生まれ、埼玉県育ち。埼玉大卒。全国通訳案内士、総合旅行業務取扱管理者。ローカルな観光を盛り上げるため、通訳ガイドとしての活動を目指しているほか、観光地の魅力を紹介する執筆活動も行っている。
※この記事には個人的感想を含みます。

川越観光の魅力、すべて伝えます① “小江戸”の名所を巡回バスで
記事提供元:タビリス