ホテル椿山荘東京、庭園演出「東京雲海」が進化 立体的「八雲」へ 7月1日開始
2026/5/26 18:41 ジョルダンニュース編集部

――都会の森で“庭園の呼吸”を感じる、涼やかな夏の絶景ビュッフェ
ホテル椿山荘東京(東京都文京区)は、2020年に開始した日本最大級の霧の庭園演出「東京雲海」を第二フェーズへと進化させ、2026年7月1日より「東京雲海〜八雲(やくも)〜」としてスタートする。さらに同月3日からは、この新たな絶景を間近で楽しみながら和洋中の美食を堪能できる『目白の森サマーディナービュッフェ「東京雲海〜八雲〜と夕涼み」』も幕を開ける。都心にいながらにして、幻想的な霧の海と涼やかな夏の夜を満喫できる、極上の非日常体験が待っている。5月12日に開かれた記者説明会では、責任者・担当者が新プロジェクトに込めた熱い想いを語った。

■150周年に向けた使命と、文化的価値の再定義
記者説明会の冒頭、総支配人の千尋智彦氏は「2020年に開始した東京雲海がさらに進化し、新しい表情を見せる『東京雲海〜八雲〜』を開始します」と力強く宣言した。その背景には、昨今の同ホテルの取り組みに対する外部からの高い評価がある。千尋氏は「昨年、当ホテルの庭園が環境省より『自然共生サイト』の認定を受けたこと、そして皆様よくご存知の『2025年度グッドデザイン賞』を受賞したこと、この2つが大きな契機となりました」と語る。
「特にグッドデザイン賞においては、審査員の方々から『庭園が常に進化し続け、そこに文化的価値を生み出している』という評価をいただきました。我々はそのさらなる進化を求め、今回の『八雲』に辿り着いた次第です」と、誕生秘話を明かした。
また、このアップデートは歴史的な節目も見据えている。千尋氏は「2028年には、山縣有朋がこの地を『椿山荘』と名付けてからちょうど150年を迎えます。この記念すべき年に向け、皆様に愛されてきた東京雲海を次のフェーズへ進化させることが私たちの使命だと考えております」と力を込めた。

■緻密な制御が生む、幾重にも重なる「生きた絶景」
「八雲」とは、幾重にも重なり合う雲を意味する。マーケティング部門支配人の上田裕三氏は、「これまでは基本的な雲海の演出にプラスアルファの要素を足す魅力付けでしたが、今回は雲海の演出そのものがバージョンアップします」と胸を張る。
具体的な技術革新として、上田氏は「ノズル(吹き出し口)を160箇所増設しました。これは既存設備の10%以上にあたり、これまで庭園の4分の3程度だった演出エリアが、ほぼ全域へと拡大しました」と説明した。さらに特筆すべきは、そのダイナミックな表現力だ。上田氏は「これまでは全ての霧が一斉に出て一斉に止まるという制御でしたが、今回は噴霧のタイミングを8段階に細分化しました。下段から始まり中段、上段と順に霧が出ることで、雲が少しずつ重なり合い、次々に大きくなっていく様を演出できるようになりました」と解説。これにより、風や光といった自然条件と融合し、訪れるたびに異なる姿を見せる「生きた庭園」が実現するという。

■光と生体音が連動する、庭園の鼓動を感じる夜
旅行者にとって見逃せないのが、18時40分以降に繰り広げられる夜の特別演出だ。上田氏はこの夜の演出について、「光と音が八雲と連動し、あたかも庭園が生きているかのような演出となります」と語る。約1,000灯のライトアップに加え、「心音などの生体音をアレンジしたサウンドを組み込んでおり、より一層の没入感、庭園の鼓動を感じていただけるはずです」と、その没入感をアピールした。
副総支配人の小山氏も乾杯の挨拶にて、「テストを何回も重ねてまいりましたが、日中の雲の重なり、そして夜間の鼓動を感じられる演出は、本当に皆様に感動を与えられる庭園になったと確信しております」と太鼓判を押す。上田氏によれば、「これだけの雲が地面を覆うため、少し高い位置にある『ヴェルデテラス』や、庭園を望むレストランの窓際、そして全景を見渡せる客室からの鑑賞が特にお勧め」とのことだ。
■「八」と「雲」を味わい尽くす、至福の夕涼みビュッフェ
新演出のスタートに合わせ、7月3日から開催される「目白の森サマーディナービュッフェ『東京雲海〜八雲〜と夕涼み』」も魅力に溢れている。マーケティング部門の武村美紀氏は、「『八雲』の開始にちなみ、『八』が入った『勘八の葱生姜酢掛け』や、雲海にちなみ中国語で『雲』の文字が入った中華料理『雲白肉片(ウンパイロー)』、雲のような白さが際立つ『チキンと夏野菜のフリカッセ』など、遊び心を取り入れたメニューをご用意しました」と笑顔で紹介した。
和洋中の美食が並ぶ中、ライブキッチンでは香ばしい「ステーキ」や「復刻 焼きたて八重洲餃子」が五感を刺激する。さらに、ビュッフェ後半の1時間は庭園を望むテラスが一部貸切で開放される。青い色合いが涼やかな「ブルーレモン・フラッペ」などのオリジナルカクテルを片手に、日が落ちて刻一刻と表情を変える「八雲」の絶景を間近で眺める夕涼みは、夏の忘れられない思い出になるだろう。

■自然のホタルから、技術が創る雲海へ
記者説明会では、嬉しいニュースも飛び出した。上田氏から「5月8日の夜に、庭園でホタルの初飛翔が確認されました。過去15年で最速の記録です」との報告があり、武村氏も「ホタルの季節に合わせたディナービュッフェや、閉園後の23時以降に静かなホタル鑑賞をお楽しみいただける1日3組限定の宿泊プランもご用意しております」と呼びかけた。自然が織りなすホタルの淡い光から、最新技術が創り出すダイナミックな「八雲」へ。都会の喧騒を離れ、呼吸する森の庭園で、心と体を解き放つ特別な夜を過ごしてみてはいかがだろうか。









