R-18文学賞受賞の新鋭・上村裕香さん 新刊では京都の大学生がM-1を目指し奮闘! 現役大学院生と卒業生のタッグで“京都お笑い青春小説”を刊行
2025/11/29 1:56 PR TIMES

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京都芸術大学(京都市左京区/学長:佐藤 卓)は、通学課程・通信教育課程あわせて約23,000名が学ぶ日本最大級の総合芸術大学です。なかでも通信教育課程には全国で約18,000名が在籍しており、私立大学通信教育課程として国内最大規模の学びの場となっています。
このたび、本学の文芸表現学科を卒業し、大学院に在学中の作家・上村裕香(かみむら ゆたか)さんの長編小説『ぼくには笑いがわからない』が株式会社KADOKAWAより刊行されることとなりました。上村さんは、自身の介護体験をもとに絶望的な状況の中の“喜劇”を描き出したデビュー作『救われてんじゃねえよ』(新潮社)で第21回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。3冊目の著書となる本書は、京都の大学生が想いを寄せる女性のためにM-1を目指して奮闘する“京都お笑い青春小説”です。
本書の担当編集者である植田真衣さんは本学文芸表現学科の卒業生で、現役大学院生と卒業生のタッグによるこのたびの刊行は、本学の学びが社会につながる象徴的な成果だと受け止めております。
本学では、今後も芸術全般にわたる実践的な学びを通じて、それぞれの分野で活躍する創作者の育成に取り組んでまいります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/618/26069-618-0dcb71c10c3f65e433b7643c2d55c25f-1268x1268.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]上村裕香(かみむら ゆたか)プロフィール
2000年佐賀県佐賀市生まれ。京都芸術大学大学院在学中。2022年に「救われてんじゃねえよ」で第21回女による女のためのR-18文学賞〈大賞〉を受賞。25年、同作を含む同名小説(新潮社)でデビュー。近著に『ほくほくおいも党』(小学館)。
■上村さんからのコメント
3冊目の小説は「大学お笑い×恋愛×京都」の青春小説になりました。好きな女子に「おもしろい人が好きなの」と言われてベルクソンやカントを読み漁る真面目系男子・耕助と、漫才の台本を書くのが好きだけど「漫才に点数はつけられたくない」と悩むネガティブ思考男子・四郎のダブル主人公でお送りします。
1、2冊目とはまたテイストの違う、しかし「笑い」と「ことば」という自分の物語の核がしっかりと表現できた小説になったのではないかなと思っています。
担当編集の植田さんは、大学の同学科の卒業生です。耕助や四郎をはじめとする個性的でアホみたいな会話ばっかりしている登場人物たち(と、作者も……)をいつも優しく朗らかに見守ってくださる、頼りになる先輩と作品がつくれてうれしかったです!
読者のみなさんにも、おもしろいと思っていただけますように!
■担当編集・植田さんからのコメント
“学部生がR-18文学賞を受賞した”というXの投稿が流れてきて、上村さんのことを知りました。それをきっかけに読んだ『救われてんじゃねえよ』は衝撃的で、この作品を書いた人と同じ大学・学科に通っていたんだ……と勝手に熱い気持ちになったことを覚えています。
本作はお笑いを題材とした恋物語でありつつ、届かない「ことば」に生きにくさを抱える耕助の成長小説でもあります。いただいた原稿を拝読しながら、学生時代、読んでもらうための言葉、読者に届く言葉を求めて苦悩した日々を思い出していました。
間違いなく上村さんだから書けるエンタメ小説に仕上がっています。ぜひお楽しみください!
(株式会社KADOKAWA 単行本編集部 植田真衣)
■担当教員・山田先生からのコメント
上村裕香さんの3作目となる単行本は、彼女の指導教員であった僕にとって、これまででもっとも期待と不安、そして恥ずかしさが入りまじった小説です。既刊2作はどちらも執筆過程をよく知っているのですが、今作に僕はまったくかかわっておりません。普通に単行本を買って、一般読者として読みたいと思っています。
だけど、その一方で、こうも思います。テーマが「笑い」ということは、ある意味では、僕がもっともかかわっている小説なのではないか、本学での学びがもっとも影響している小説なのではないか、と。そして勝手に頭のなかがかゆくなり、不安と恥ずかしさに苛まれるのです。
小説『僕には笑いがわからない』。笑いがわからないとは「わかってきた」ということです。わかってきたとは「わからなくなっていく」ということです。そんなことをずっと考えていた4年間だったなあと、上村さんとの日々を懐かしく思います。
(文芸表現学科 学科長 山田隆道)
『ぼくには笑いがわからない』内容紹介
朴念仁で惚れっぽい、でもめっぽう頭はいい京都の大学生・耕助は、想いをよせる芸大生・百合子に自分が書いた論文を渡して気を惹こうとするが、好きなタイプは「おもしろい人」「わたしのこと、笑わせてくれる人」と言われて撃沈。おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからないのだ――。百合子は学生漫才注目株のコンビ・ミーレンズが好きだと知り、耕助は幼馴染の将吉とコンビを組んでM-1を目指すことにする。まずは芸能養成所に入ろうとするが、苦学生で学費の支払い能力がないとみなされ落ちてしまう。悩んで入った餃子屋で、副店長が売れない芸人だと知り弟子入りするが――。
書名:ぼくには笑いがわからない
著者:上村裕香
仕様:四六判/並製/232ページ
定価:1,870円(本体価格1,700円)
出版社:KADOKAWA
⬛︎京都芸術大学について
国内最大規模の芸術大学として通学課程、通信教育課程を合わせ、国内外から23,000名を超える多様な年齢層の意欲的な学生が集まる教育機関です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に"社会と芸術"の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」を年間100件以上実施しています。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。
所在地:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
URL:https://www.kyoto-art.ac.jp/
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記事提供元:タビリス









