STマイクロエレクトロニクス、Power QFNパッケージの65Wフライバック・コンバータにより高集積VIPerGaNファミリを拡充
2025/12/3 18:27 PR TIMES
STマイクロエレクトロニクス（NYSE：STM、以下ST）は、700VのGaNトランジスタと擬似共振PWMコントローラICを1つのQFNパッケージ（5 x 6mm）に集積した「VIPerGaN」シリーズの新製品として、65Wフライバック・コンバータの「VIPerGaN65W」を発表しました。同製品は、以前に発表した「VIPerGaN50W」と共に、高品質かつコスト効率の優れたUSB-PDチャージャや急速バッテリ・チャージャ、補助電源などを開発する機会を広げ、優れたユーザ体験の提供に貢献します。
VIPerGaN65WおよびVIPerGaN50Wは、ゼロ電圧スイッチング（ZVS）による擬似共振モードで最大負荷まで動作します。中負荷から高負荷時には、バレー・スキッピングにより効率を最適化します。このバレー・スキッピングには、当社が独自に開発した電圧の谷（バレー）をロックする技術が活用されており、オーディオ周波数のノイズが抑えられるため、静かな動作が実現します。当コンバータは、軽負荷時には周波数の折り返しにより周波数を低減し、無負荷時には消費電力を30mW以下にまで抑えるバースト・モードで動作することで、エコ・デザイン規制にも対応します。
集積されているゲート・ドライバは、GaNトランジスタのパラメータに合わせて微調整されており、外付け部品を追加しなくてもスイッチングを最適化できるため、製品開発期間の短縮のほか、電力密度の向上や外付け部品点数の削減が可能です。さらに、高電圧起動回路や、電流を正確にモニタするセンスFETも集積されています。
VIPerGaN50Wと同様、VIPerGaN65Wも、通常のフライバック回路に比べて性能を高める高度な電源制御機能を搭載しています。例えば、ライン電圧フィード・フォワード機能では、電源電圧の変化に伴う出力電力の過度な増加を防ぐことができます。またダイナミックにブランキング時間を変える機能では、動作周波数を制限することによってスイッチング損失を最小限に抑えます。さらに、入出力の過電圧保護や過熱の遮断、ブラウンイン / 電圧降下のブラウンアウト保護機能も搭載しています。
現在入手可能な評価ボード「EVLVIPGAN65WF」は、VIPerGaN65Wの特徴を確認し、プロジェクト期間の短縮に役立ちます。同ボードは、24V / 65Wの絶縁型フライバック・コンバータ、2次側には同期整流を実装しており、90V～265Vで動作するあらゆるAC入力電圧に対応できます。
VIPerGaN65Wコンバータは現在量産中で、Power QFN（PQFN）パッケージ（5 x 6mm）で提供されます。STのeStoreまたは販売代理店から入手可能で、単価は1000個購入時に約1.19ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約50,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出（スコープ1および2）、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出（スコープ3の注力分野）におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100％にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト（http://www.st.com）をご覧ください。
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STマイクロエレクトロニクス（株）
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
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記事提供元：タビリス
