川越の観光の魅力、すべて教えます⑤ 川越のパワースポット氷川神社で縁結び開運

ジョルダンニュース編集部

 西武線の本川越駅から2キロほど北に行ったところに、川越の総鎮守である氷川神社があります。
 これは、創建されたのが約1,500年前の古墳時代と言われるとても古い神社です。
 この神社には2組の夫婦の神様が祀られており、お参りすると良縁や夫婦円満にご利益があると言われ、年間を通じて多くの若者やカップルが訪れています。

氷川神社の全景

日本最大級の鳥居がお出迎え


 氷川神社に到着したら、信号のある表道路に面した入口ではなく東側(正面の右手側)に回った入口から入りましょう。神社東側の入口には、実に大きく立派な木製の鳥居が出迎えてくれます。
 立札には「木製の鳥居としては日本最大級」と書かれています。実際には、高さでは広島の厳島神社の鳥居のほうが若干高いようですが、柱の間隔は氷川神社のほうが長く見えます。大きく参拝者を受け入れる心の広い神社と思いましょう。
 なお、この鳥居の扁額(へんがく、鳥居の高い位置に掲げられる看板)の書は、幕末の名士で有名な、あの勝海舟によるものです。

日本最大級の木製の大鳥居

世界文化遺産の「川越まつり」が例大祭


 この氷川神社は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「川越まつり」の起源となった神社です。川越まつりは、江戸時代、川越城のお殿様が祭りを推奨して、氷川神社に神輿や祭礼具を寄進したことから始まったと言われています。
 川越まつりは、例年10月の第3土日に開催されています。絢爛豪華な山車が街を練り歩く、大変盛り上がるお祭りです。令和5年は10月14日と15日に行われる予定です。川越まつりの期間中は、氷川神社の境内には篝火(かがりび)が焚かれます。

川越まつり当日夕方の境内(篝火がある写真)

毎朝20体限定、並んでもいただきたい「縁結び玉」


 さて、この神社には、境内の小石を持ち帰り大切にすると良縁に恵まれる、という言い伝えがあります。神社では、小石一つ一つを、巫女さんが麻の網で包んで神職さんにお祓いしてもらった「縁結び玉」を毎朝8時に20体限定で頒布しています。これを目当てに早朝から多くの女性が並ぶ日もあるようです。

毎朝20体限定で頒布される縁結び玉

かわいい絵馬も受けられます


 この神社では、平成15年から、トンネル状の通路に数多くの絵馬が飾られる「絵馬トンネル」が設置され、ここに願いを書いた絵馬を飾ることができます。
 絵馬は社務所で受けることができますが、中には2頭の馬が鼻を突き合わせている、なんともキュートな縁結び絵馬もあります。なお、絵馬を受けると、一緒に、同じ絵柄の小さな絵馬も付いていますので、こちらは持ち帰ることができます。財布にも入れて持ち歩けるかわいらしいサイズです。

かわいらしい絵柄もある絵馬数種類

 毎年7月上旬~9月上旬までは、「縁むすび風鈴」が開催されます。神社の境内に、心地よい音を出す江戸風鈴が1,500個ほど飾られ、暑い夏に涼を感じることができます。
 鉄道を使った旅行の場合、氷川神社の参拝と一緒に川越の有名な観光スポットも巡ると、半日~1日の小旅行ができます。氷川神社は、主要な駅からはやや離れていますので、小江戸巡回バス(イーグルバス)や名所めぐりバス(東武バス)などのバスを使うのが便利です。氷川神社のすぐ近くまで連れていってくれます。
 川越の氷川神社は、縁結びとしては最強クラスのパワースポットです。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

最寄り駅:川越駅(JR、東武東上線)、川越市駅(東武東上線)、本川越駅(西武新宿線)
小江戸川越観光協会URL:https://koedo.or.jp
※この記事には個人的感想を含みます。

田中信行(たなか・のぶゆき):1968年東京都生まれ、埼玉県育ち。埼玉大卒。全国通訳案内士、総合旅行業務取扱管理者。ローカルな観光を盛り上げるため、通訳ガイドとしての活動を目指しているほか、観光地の魅力を紹介する執筆活動も行っている。

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記事提供元:タビリス