「制度やサービスはあるのに届かない」子育て支援の構造的要因を解明へ。トヨタ財団2025年度特定課題「人口減少と日本社会」助成先に採択

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子育て支援を「家族支援」へ。子どもが産まれたら“頼れるチーム”を持てる社会の実現に向け、調査とモデル構築を開始。

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プロジェクトチーム「チームみんなで子育て」(プロジェクト代表者:兼城裕奈、中心団体:認定NPO法人ノーベル)は、公益財団法人トヨタ財団の2025年度特定課題「人口減少と日本社会」の助成対象に選出されました 。助成金844万円を活用し、2026年5月より「子どもが産まれたらチームを:頼れる社会と家族支援モデルの構築」プロジェクトを始動します 。本プロジェクトでは、日本の子育て支援における「制度やサービスはあるが届かない」構造的要因を解明し、家族が孤立せず、社会全体で子どもを育むための新たな政策提言を目指します。
■ 背景:子育て支援の制度やサービスはあるのに、なぜ「使えない」のか?
内閣府の調査によると、日本では6割以上の人が「子どもを産み育てやすい国ではない」と回答しています(下図1)。共働きが当たり前となった現代、家事・育児の負担は家庭内に閉じ込められ、孤立し疲弊する「無償ケアの抱え込み」が、少子化を加速させる深刻な要因のひとつとなっています。
(図1)
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本プロジェクトの中心団体である認定NPO法人ノーベルが、16年間にわたる訪問型病児保育を通じて28,000件以上の家庭を支援してきた現場や独自調査からは、制度やサービスはあっても「いつ、誰に、何を頼むか」という意思決定そのものの難しさが、支援活用の大きな壁となっている実態が見えてきました。
■ 「まるサポ」実践からわかった、支援の本質は「家族支援」
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2023年からノーベルは、家庭の状況整理から、暮らしがまわる仕組みづくり、生活まわりのサポートまで子育て家庭の暮らし全体をオールインワンでサポートする「まるサポ(子育て家庭のまるごとサポート)」をモニター実施(23世帯・面談52件、訪問支援370件)。行動経済学的アプローチによる意思決定支援のノウハウを持つCoBe-Tech(株)と共同開発したアセスメントツールを用いて、家庭ごとの複雑なニーズの解明や現場での支援を科学的根拠に基づき実践しています。

モニター終了後の調査では約8割の家庭で夫婦関係が改善したと実感。さらに4名の新たな命の誕生にも繋がりました。この実践から、支援の本質は家族の土台を整える「家族支援」にあると確信しました。本プロジェクトでは、この知見を基に、支援が届かない構造的要因を解明し、「子どもが産まれたらチームをつくる社会」の実現に向けた家族支援のモデル構築、および関係省庁や行政への政策提言を目指します。
■ プロジェクトの概要と目標(3つの柱)
本プロジェクトは、2026年5月から2028年4月までの期間で、以下の3点を実施します。
- 「頼れない現状」の可視化(調査・研究): 既存制度・民間サービスが使われていない構造的要因を解明します。「意思決定の難しさ」「心理的に頼りづらい」といった心理的・関係的要因にも焦点をあてます 。
- 家族支援モデルの構築: 「使えない」サービスを利用につなげる意思決定支援プロセスを設計します。他団体、他地域でも活用できる再現可能な仕組みとしてモデル化、セオリーオブチェンジとして体系化します 。
- 政策提言: こども家庭庁に対し、従来の「子育て支援」から、意思決定支援や伴走支援の視点を組み込んだ家族単位の支援を基盤にした「家族支援」への転換を提言します 。自治体へは、既存の子育て支援制度の運用等を見直し、地域資源との連携を促進した利用しやすい頼れる支援体制の構築を提案します。

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本プロジェクトが目指すのは、子どもが生まれたら自然に周囲とチームが立ち上がり、みんなで子育てをする社会の実現です。

今回のトヨタ財団助成プログラムの採択という強力なバックアップを得て、実際の子育て現場で使いやすい制度やサービスを検証し、関係機関との連携を実現させ日本の子育て環境の再設計に挑戦いたします。
■ 選考委員会からの評価
本プロジェクトの選考にあたっては、以下の点が特に高く評価されました 。
- 子育てを家族の外へとひらく方向から少子化にアプローチし、「意思決定支援」に着目して調査から提言までを一体で構想している点。また知見の一般化を視野に入れている点。
- 「子どもはみんなで育てるものだ」という文化を創出するムーブメントへの期待。

■ 中心団体「認定NPO法人ノーベル」について
認定NPO法人ノーベルは、ビジョン「子育てこそ、みんなで。」を掲げ、2009年に設立。「子どもが病気のとき、安心して預けられる居場所がない」という声から生まれた訪問型病児保育を2010年からスタート。2025年10月からは子育て家庭の暮らしを包括的に支える伴走型支援「まるサポ」を開始しました。子育て家庭、保育の担い手、地域・企業・行政・支援者とともに、誰もが安心して子どもを産み育てられる社会の実現をめざしています。

主な事業
1.急な発熱時にも100%対応する訪問型病児保育
2.家庭ごとの困りごとを整理し暮らしを伴走する「まるサポ(子育て家庭のまるごとサポート)」
3.保育の担い手の学び・つながりを支える環境づくり
4.寄付等によるひとり親や障がいのある子ども家庭への支援
団体情報
団体名:認定NPO法人ノーベル
代表理事:長谷亜希
所在地:大阪市中央区内本町2-4-12 中央内本町ビルディング701
設立年:2009年11月10日
活動内容:訪問保育事業、子育て支援事業など
ウェブサイト: https://nponobel.jp/

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記事提供元:タビリス