タウリンが老化細胞の除去を促すことを発見~健康寿命の延伸へつながる可能性~
2026/7/28 23:58 PR TIMES

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/180826/66/180826-66-5b5c7ae778b6d61a856df177247b65a4-1146x625.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
◇ 背景
これまで、加齢にともなう臓器機能の低下や、動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病をはじめとする加齢性疾患の発症は、避けることができないものと考えられてきました。しかし近年、老化そのものが加齢性疾患の根本的な原因であるという考え方が広まり、それに基づいた新しい治療法の研究・開発が進んでいます1)。
特に注目されているのが、年齢とともに体の中にたまっていく「老化細胞」です。老化細胞とは、様々な生活習慣によるストレスを受けることで老化が進んだ細胞のことを指します。本来は除去されるはずの老化細胞が体内に残り続けると、周囲に炎症を引き起こす物質を分泌し、体の不調やさまざまな加齢性疾患の原因になることが分かってきました2)。こうした背景から、老化細胞だけを選択的に体内から取り除く「老化細胞除去薬」の開発が進められており、健康寿命を延ばす新しいアプローチとして期待されています。
加齢による体の機能低下の一つに免疫の働きが弱くなる「免疫老化」が挙げられます。免疫老化が進むと、細菌やウイルスに対する抵抗力が低下し、感染症にかかりやすくなります。さらに免疫老化は全身の老化にも関係するため、老化した免疫細胞の除去は健康を維持するうえで有益だと考えられています3)。
2023年に含硫アミノ酸であるタウリンが健康寿命を延長することが報告され、抗老化との関係に注目が集まっています4)。しかし、タウリンの抗老化作用のメカニズムについてはほとんど明らかになっていません。そこで本研究では、メカニズムの一つとして老化細胞除去が関与していると考え、薬剤を使って老化を誘導した免疫細胞の一種であるマクロファージに対するタウリンの老化細胞除去能を検証しました。
◇ 結果
【研究成果1:タウリンは老化誘導したマクロファージの生存率を低下させた】
タウリンの添加は老化誘導をしていないマクロファージ(コントロール群)の生存率には影響を及ぼさなかった一方で、老化誘導したマクロファージ(老化誘導群)の生存率を低下させました(図1)。
この結果から、タウリンが老化マクロファージの生存率を低下させた可能性が示唆されました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/180826/66/180826-66-284797d4b2b46413c8a808ea517f1767-3221x1860.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図1 タウリンによって老化誘導マクロファージの生存率が低下した(n=8)
平均値+標準誤差, Tukey検定 vs. 老化誘導 #p<0.05 ##p<0.01
【研究成果2:タウリンは老化マクロファージの割合を低下させた】
次に、タウリンが老化マクロファージを選択的に除去しているのかを検証しました。老化マーカー※を緑色に、全ての細胞の核を青色に染色し、老化マーカーを発現するマクロファージ(老化マクロファージ)の割合を評価しました。その結果、老化誘導することで老化マクロファージの割合が増加した一方で、タウリンの添加によって老化マクロファージの割合が低下しました(図2)。以上の結果より、タウリンが老化マクロファージの除去を促すことが明らかとなりました。
老化マーカー※:老化細胞の特徴を示す指標。本試験では老化細胞に高発現するタンパク質p21を老化マーカーとして使用。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/180826/66/180826-66-1572128f27da52922794272b9fc1f5c0-2121x2700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図2 タウリンによって老化マクロファージの割合が低下した(n=4)
平均値+標準誤差, Tukey検定 vs. コントロール ***p<0.001,
Tukey検定 vs. 老化誘導 ###p<0.001
◇ 研究成果のまとめ
本研究では、タウリンが老化マクロファージの除去を促すことを明らかにしました。この発見は、タウリンが加齢に伴う体の不調に効果を発揮する可能性を示唆しています。
当社はこれまで、タウリンの健康への効果について様々な角度から研究を進めてきました。今後もタウリン研究を進め、新しい知見を世の中にフィードバックしていくことで、生活者の皆さまの健康で充実した生活をサポートしてまいります。
1) Rolland Y, Sierra F, Ferrucci L, et al., Nat. Commun. 2023;14(1):5038.
2) 南野 徹, 日本内科学会雑誌. 2024;113(3):360-367.
3) Liu L, Yue X, Sun Z, et al., Aging (Albany NY). 2022;14(19):7650-7661.
4) Singh P, Gollapalli K, Mangiola S et al., Science. 2023;380(6649):eabn9257.
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記事提供元:タビリス









