中村 中の20周年記念コンサート、ゲストの一青窈、根本 要とともに、感動と愛に包まれる。

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デビュー20周年という節目を迎える中村 中が、6月19日、東京国際フォーラムにて『中村 中 20th Anniversary Concert Chapter 1 -饗宴-』を開催した。タイトルの「饗宴」は哲学者プラトンによる「エロス(愛)」について語り合う宴席の記録にちなんでいる。中村 中と親交の深い3名のゲストと共に、愛に満ちた語らいを交えながら、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了した。

会場に流れるLed Zeppelinの「Your Time Is Gonna Come」のボリュームがあがり、客席の照明が落ちると、会場から祝福に満ちた拍手が湧き起こる。スポットライトが差し込む中、女神を思わせるホワイトのトーガに身を包んだ中村 中が登場すると、今度はやや緊張感を帯びた厳かな拍手が送られる。

 

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「エロス(愛)」について語らうコンサートのオープニングに選ばれたのは、愛を乞う人々の気持ちを切々と歌う「愛されたい」。“本当はみんな叫びたいのに”と泣き声にも似た声で歌い上げ、20周年を迎えた喜びや感謝、割り切れない思いも同時に携えつつ歌うことを真摯に伝える中村らしい挨拶の後、「鳥の群れ」「AM零時」などの初期作が続く。現在の中村のボーカルが持つ説得力で歌われる初期作は、発表当時よりも様々なレイヤーの解釈を生む楽曲へと深化して観客へと手渡されていた。

 

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ベース鈴木正人、ドラムス椎野恭一によるリズム隊の熟練のソリから「冗談なんかじゃないからネ」のジャジーなサウンドの中、真っ赤な衣装に真っ赤なフェザーボアを纏ったドリアン・ロロブリジーダがゴージャスに登場。中村プロデュースでドリアン・ロロブリジーダのファーストアルバム発売をサプライズで発表し会場を湧かせ、アルバム収録予定の「最後の抵抗」を初披露した。

 

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続いて、中村が歌謡曲の世界を深堀りするライヴ『歌謡サスペンス劇場』の第一回公演にも参加し、中村が姐御と慕う一青窈が「“歌サス”のテーマ」の流れる中登場し、自身のヒット曲「もらい泣き」で会場を更にドライブさせる。(260619-414使用)中村を「這いつくばった先にある朝露やそっと咲いている花に美しさを見出す人」と称え、共作した「あひるの涙」を中村と二人で情感たっぷりに歌い上げた。中盤のピアノ弾き語りコーナーでは、観客に歌ってほしい曲名を叫んでもらい、リクエストに応える場面も。「ゆびきり」「部屋掃除」などの通好みなナンバーに続いて、「今夜だけきっと」を歌い始めると、ステージ奥からスターダスト☆レビューの根本 要が御本人登場よろしく歌いながら登場すると、会場は歓喜の声に包まれた。お互いへの信頼を伺わせる息の合った軽快なトークを交わし、共作曲「潮騒静夜」、そして7年前に急逝したシンガー、ヨースケ@HOMEを偲びつつ「会いたいひと」を、“君が元気じゃないと僕もなんだか淋しい”、“会いたくなったなら、待ち合わせの場所はいつものところで”と、たった今相対しているオーディエンスへのメッセージとしても歌った。

 

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終盤は、中村のラヴソングであり真骨頂であるロックチューンを繰り出す。出会いへの感謝、人を愛する事への戸惑い、それでも愛することを諦めない姿勢が歌われる。ギターの真壁陽平、キーボードの大坂孝之介、ピアノのハタヤテツヤらも呼応するかのように熱演で応えてゆく。「駆け足の生き様」の“愛する為に生まれた”というフレーズは、この日語り合った様々な「愛」の形についてを丸ごと肯定しているようだった。

 

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「バラードでデビューしないことを決めた、私の始まりの曲を聴いてください」と告げられ、デビュー曲「汚れた下着」がラストに演奏される。中村の声色の種類や歌声の熱量、表現の幅の広さに驚いていたが、ここへ来て更に予想を上回る絶唱で圧倒のプログラムを締めくくる。鳴り止まないアンコールに応え、「この曲を書いた時は、愛する人との触れ合いを諦める歌として書いたけど、今は、大切な人との関係を壊さず諦めないための選択の歌だと思って歌っている」と、自身のヒット曲「友達の詩」を天へ捧げるかのように歌い、新曲「諸人こぞりて」では観客と共に“コケコッコー”と夜明けを歌い、ゲスト3名と共に「未練通り」で組んず解れつ最高潮の盛り上がりをみせた。

 

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「私が作ったものを信じてくれて、見守ってくれる皆さまがいてこそ今日という日を迎えられました。これからもお互い世の中に埋もれないように生きてゆきましょう」と約束を交わすようなMCの後、「さよなら十代」を優しく、力強く歌い上げた。自身の活動20年間の軌跡を確かめ、この先の音楽人生への覚悟を決め、強い絆で結びついたオーディエンスへの感謝とエールを送るかのような清々しい終演だった。

 

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2026年の年末には20周年記念コンサートのChapter 2、2027年6月にはChapter 3の開催も発表された。歌手として、役者として、クリエーターとして多彩で唯一無二の活躍を続ける中村 中。今後の更なる躍進に目が離せない。

 

 

 

記事提供元:タビリス