川越の観光の魅力、すべて教えます⑥ さつまいも、鰻、お茶、特産品名物グルメ3選

ジョルダンニュース編集部

 旅行の楽しみの一つに、ご当地の名物料理をいただくことが挙げられます。ここでは、川越で生産される特産品を使った名物料理を3つご紹介したいと思います。
 川越の特産品には、さつまいも、鰻、お茶、の3つがあります。

さつまいも使った懐石料理、「いもめん」や「いも茶」も


 まず、川越の特産品として真っ先に挙げられるのが「さつまいも」です。
 これは江戸時代から「川越いも」として生産されてきました。さつまいもを使ったお菓子の生産も盛んで、市内各地の和菓子屋さんなどでは、さつまいもを使った「いもせんべい」やお饅頭「いも恋」などのお菓子が多数売られています。
 川越では、さつまいもを使った懐石料理をもてなしてくれるお店があります。「いも膳(いもぜん)」さんです。
 名物の「いも懐石」は4000円からで、お芋を使った様々な創作料理が楽しめます。どれも美味しいですが、中でもユニークなのは、さつまいもを原料とした「いもめん」。そば粉を使わず、お芋が原料とは思えないつるつるの食感が楽しめます。コースの最後には、お芋を炒った香ばしい「いも茶」を出してくれます。
 このお店では立派な個室も用意されています。地元のKOEDOビールや芋焼酎と一緒にいただくと良いでしょう。いも懐石を含むコース料理は前日までの予約が必要ですのでご注意ください。

いも懐石料理(花)5,000円

「いも膳」さんは、主要な駅がある市街地からちょっと離れた場所にあるため、タクシーを使うのが便利です。10名以上の場合だとバスによる送迎サービスもしてくれます。

蒲焼文化を引き継ぎ、鰻専門店の激戦区


 次に「鰻」です。川越の人々は、江戸時代から、付近を流れる入間川や荒川で捕れる鰻を食べていました。市内には江戸時代から続く老舗の醤油店もあり、蒲焼の文化が発達しました。
 市内には多くの鰻専門店があります。今回紹介するのは「小川菊(おがきく)」さんです。(うな重3900円~)
 脂の乗った鰻がふわふわの食感で、秘伝のたれで焼き上げた香ばしさが口の中で広がります。お昼の営業は11時からですが、10時に整理券が配られます。整理券にあるQRコードから待ち時間がスマホで確認できるのと、呼び出しメールを受信できるので、順番待ちしている間に観光したりお土産屋さんに行ったりすることができます。
 なお、6月からクレジットカード支払いができるようになりました。

お昼の開店前、入店を待つ人たち


小川菊のうな重 3,900円


狭山茶を練り込んだ「茶そば」は食べる価値あり


 最後はお茶です。この地域では、静岡茶、宇治茶と並んで日本三大茶の一つである「狭山茶」の生産地です。
 生産量としては近隣市のほうが多いようですが、川越は狭山茶の発祥の地です。昔、喜多院を開いた円仁というお坊さんが、中院というお寺を開くとき、京都からお茶の種を持ち込んだことが由来という言い伝えがあり、中院には狭山茶発祥の記念碑があります。当時のお茶は薬として飲まれていたようです。

中院にある狭山茶発祥の記念碑

 川越には、お茶を使った料理として、茶そばがあります。
 観光スポットとしても有名な喜多院の参道に「寿庵(ことぶきあん)」というお蕎麦屋さんがあります。明治38年創業の老舗で、ここでは茶そばをいただくことができます。(茶そばせいろ:690円~)
 お茶を蕎麦に練りこんであり、通常のそばと違って緑色をしています。食べるとかすかなお茶のさわやかな風味が鼻を通りぬけて大変おいしいです。
この寿庵は、蔵造の街並みとして有名な一番街にも支店があり、そこでも茶そばを食べることができます。

天ぷらそば(茶そば)1,350円

 川越には観光としての見どころがたくさんあり、1日観光することができます。観光スポットを巡りながら、お腹がすいたら、美味しい地元の名物料理も楽しみましょう。
 きっと楽しい旅になるはずです。

最寄り駅:川越駅(JR、東武東上線)、川越市駅(東武東上線)、本川越駅(西武新宿線)
小江戸川越観光協会URL:https://koedo.or.jp
※この記事には個人的感想を含みます。

田中信行(たなか・のぶゆき):1968年東京都生まれ、埼玉県育ち。埼玉大卒。全国通訳案内士、総合旅行業務取扱管理者。ローカルな観光を盛り上げるため、通訳ガイドとしての活動を目指しているほか、観光地の魅力を紹介する執筆活動も行っている。

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記事提供元:タビリス