秩父観光の醍醐味教えます① 首都圏では珍しいSL列車に乗ってみよう!
2023/8/24 10:43 ジョルダンニュース編集部
都内から秩父への鉄道での移動といえば西武鉄道が知られていますが、埼玉県の寄居や熊谷を経由して、秩父鉄道に揺られて秩父市内に行くこともできます。
この秩父鉄道では、主に土日に1日1往復、蒸気機関車(SL)による列車を運行しています。「SLパレオエクスプレス」と言います。パレオとは、約1,300年前に秩父の海に住んでいた、哺乳類の「パレオパラドキシア」の名前に由来しています。大きく古い車体を太古の動物に例えているようです。なお、この路線の上長瀞(かみながとろ)駅にある県立自然博物館には、この動物の骨格が展示されています。まさに、一見の価値ありです。
さて、蒸気機関車の実物だけであれば、東京都内では、JR新橋駅のSL広場でも見られますが、動いているSLを見られる場所、またSLに牽引される列車に乗車できる鉄道は、そう多くはありません。首都圏でSL列車に乗車できるのは、JR上越線の高崎から水上までの区間もありますが、都心からは秩父鉄道のほうが圧倒的に近いです。
この秩父鉄道のSL列車は、午前中に始発駅の熊谷を出て終点の三峰口まで行き、折り返して夕方に熊谷に戻ります。
なお、運行時期は、毎年、4月から12月上旬までとなっており、冬季は運行していませんのでご注意ください。
車窓からは、秩父の名峰武甲山の雄大な姿をはじめ、奥秩父の山間や、荒川の流域に広がる田園地帯などを楽しむことができます。
この列車では、空調や照明など列車内部で使用する電気は発電していますが、列車の牽引はSLが行っています。乗った感想としては、無機質な電車の動きとは違い、まるで大きな生き物に一生懸命引っ張ってもらっている感覚で、思わず「がんばれ!」と応援したくなります。
蒸気音や発車時の警笛音は大きいですが、気になる騒音とは感じません。窓が開いていても黒煙が車内に入ったり、煙で窓が曇って視界が遮られることはありませんでした。
車内販売では、SLの模型なども売られています。
さて、電車の場合は、前後どちらにも走れるようになっていますが・・・そうです。SLは機関車が特定の方向のみ走るように設計されていますので、折り返し地点で機関車の向きを変えなければなりません。
このため、三峰口の駅に併設する「転車台公園」にはSL専用の転車台があり、台に乗って機関車の向きを変えるところを見学することができるほか作業員が、石炭や水を補給したり、機関車を点検・整備している姿を見ることもできます。
このSL列車に乗るためには、特別なSL指定席券を別途購入する必要があります。
この列車は全席指定席で、指定席券は、インターネットで事前予約して乗車駅で購入します。指定席券を窓口で購入する際は、交通系ICカード(スイカなど)では支払いができませんので注意してください(秩父鉄道自体はICカードで乗車できます)。
また、今年の6月17日から、インターネット予約時にクレジットカードでの支払いができるようになりました。クレジット決済した場合には、購入履歴を表示したスマホの画面を駅員に見せて列車に乗車します。
SL指定席券は、乗車区間によらず一律、窓口購入で1,100円、クレジット決済なら1,000円です。小児も同額です。
また、片道券単位での発売ですので、往復で乗車する場合には2枚必要になりますのでご注意ください。
現在では、動いているSL列車に乗る機会は少なく、ここでは大変珍しい体験ができます。
秩父市内の観光と合わせて乗ってみると、1日の楽しい日帰り旅行になります。ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
最寄り駅:西武秩父駅(西武線)、秩父鉄道各駅
秩父観光協会URL: http://www.chichibuji.gr.jp
※この記事には個人的感想を含みます。
田中信行(たなか・のぶゆき):1968年東京都生まれ、埼玉県育ち。埼玉大卒。全国通訳案内士、総合旅行業務取扱管理者。ローカルな観光を盛り上げるため、通訳ガイドとしての活動を目指しているほか、観光地の魅力を紹介する執筆活動も行っている。
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この秩父鉄道では、主に土日に1日1往復、蒸気機関車(SL)による列車を運行しています。「SLパレオエクスプレス」と言います。パレオとは、約1,300年前に秩父の海に住んでいた、哺乳類の「パレオパラドキシア」の名前に由来しています。大きく古い車体を太古の動物に例えているようです。なお、この路線の上長瀞(かみながとろ)駅にある県立自然博物館には、この動物の骨格が展示されています。まさに、一見の価値ありです。
こんなに近いところで乗れるのです
さて、蒸気機関車の実物だけであれば、東京都内では、JR新橋駅のSL広場でも見られますが、動いているSLを見られる場所、またSLに牽引される列車に乗車できる鉄道は、そう多くはありません。首都圏でSL列車に乗車できるのは、JR上越線の高崎から水上までの区間もありますが、都心からは秩父鉄道のほうが圧倒的に近いです。
この秩父鉄道のSL列車は、午前中に始発駅の熊谷を出て終点の三峰口まで行き、折り返して夕方に熊谷に戻ります。
なお、運行時期は、毎年、4月から12月上旬までとなっており、冬季は運行していませんのでご注意ください。
車窓からは、秩父の名峰武甲山の雄大な姿をはじめ、奥秩父の山間や、荒川の流域に広がる田園地帯などを楽しむことができます。
この列車では、空調や照明など列車内部で使用する電気は発電していますが、列車の牽引はSLが行っています。乗った感想としては、無機質な電車の動きとは違い、まるで大きな生き物に一生懸命引っ張ってもらっている感覚で、思わず「がんばれ!」と応援したくなります。
蒸気音や発車時の警笛音は大きいですが、気になる騒音とは感じません。窓が開いていても黒煙が車内に入ったり、煙で窓が曇って視界が遮られることはありませんでした。
車内販売では、SLの模型なども売られています。
SLが方向転回する様子に歓声、転車台公園」
さて、電車の場合は、前後どちらにも走れるようになっていますが・・・そうです。SLは機関車が特定の方向のみ走るように設計されていますので、折り返し地点で機関車の向きを変えなければなりません。
このため、三峰口の駅に併設する「転車台公園」にはSL専用の転車台があり、台に乗って機関車の向きを変えるところを見学することができるほか作業員が、石炭や水を補給したり、機関車を点検・整備している姿を見ることもできます。
予約は、インターネットが便利でとってもお得!
このSL列車に乗るためには、特別なSL指定席券を別途購入する必要があります。
この列車は全席指定席で、指定席券は、インターネットで事前予約して乗車駅で購入します。指定席券を窓口で購入する際は、交通系ICカード(スイカなど)では支払いができませんので注意してください(秩父鉄道自体はICカードで乗車できます)。
また、今年の6月17日から、インターネット予約時にクレジットカードでの支払いができるようになりました。クレジット決済した場合には、購入履歴を表示したスマホの画面を駅員に見せて列車に乗車します。
SL指定席券は、乗車区間によらず一律、窓口購入で1,100円、クレジット決済なら1,000円です。小児も同額です。
また、片道券単位での発売ですので、往復で乗車する場合には2枚必要になりますのでご注意ください。
現在では、動いているSL列車に乗る機会は少なく、ここでは大変珍しい体験ができます。
秩父市内の観光と合わせて乗ってみると、1日の楽しい日帰り旅行になります。ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
最寄り駅:西武秩父駅(西武線)、秩父鉄道各駅
秩父観光協会URL: http://www.chichibuji.gr.jp
※この記事には個人的感想を含みます。
田中信行(たなか・のぶゆき):1968年東京都生まれ、埼玉県育ち。埼玉大卒。全国通訳案内士、総合旅行業務取扱管理者。ローカルな観光を盛り上げるため、通訳ガイドとしての活動を目指しているほか、観光地の魅力を紹介する執筆活動も行っている。
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記事提供元:タビリス