秩父観光の醍醐味を教えます②　関東の開運スポット、秩父の三峯神社へGO！

2023/9/19 11:20 ジョルダンニュース編集部

　埼玉県秩父市、西武秩父駅からバスで80分ほど行ったところに、三峯神社があります。
　この神社は、東京から最も近い国立公園「秩父多摩甲斐国立公園」の中にあり、標高1,100mの三峯山の山頂にあります。自然豊かなこの神社には、毎年、県内や都心から多くの観光客が訪れます。
「三峯」の名前の由来は、神社の東側にある雲取山、白岩山、妙法ヶ岳が美しく連なって見えることから名付けられたと言われています。

　この神社は、今から約1900年前に、日本武尊（ヤマトタケルノミコト）が国の平和を願って、イザナギノミコト・イザナミノミコトの夫婦神を祀ったことから始まったと言われています。火難除け、盗難除けをはじめ様々な災いを防ぎ、良縁を結び、願い事をかなえてくれると信仰されており、一年を通じて参拝者で賑わっています。

全国で例を見ない三ッ鳥居や豪華な建物など、見どころいっぱい

　ここには全国の神社でも珍しい3つの鳥居がつながった「三ッ鳥居（みつとりい）」を見ることも。大きな鳥居の左右に小さな鳥居がくっついた形をしています。正式なくぐり方があるようです。それは、まず中央から入って左をくぐって一旦戻ります。その後、右をくぐって左から戻ります。最後に中央から境内に入ります。ご利益をいただくためにも頑張って覚えていきましょう。

全国の神社で例を見ない珍しい三ッ鳥居

　また、この神社にある本殿や拝殿、随身門といった多くの建物や門には、色鮮やかな彫刻が施されています。特に、多くの人がお参りをする拝殿には極彩色の彫刻が施されており、眼を見張るほど華麗です。これは一見の価値があります。

豪華な彫刻が施された拝殿に参拝する人たち

狛犬ではなく、なぜオオカミ？

　多くの神社では、邪を払うため、境内や入口付近に一対の狛犬（こまいぬ）が鎮座していますが、ここの至るところにある像は、よく見ると、犬ではなくオオカミなんです。これは日本武尊を三峯山に導いたのが山犬（オオカミ）で、使いの神（大口真神：おおくちのまかみ）として祀られているところによります。
　かつてこの地域では野生のオオカミが生息していたようです。敷地内にある秩父宮記念三峰山博物館では、珍しい日本オオカミの毛皮が展示されており、見ることができます。

随身門とその脇に鎮座する山犬（オオカミ）の像

　神社内には、宿坊である「興雲閣」があり、宿泊客でなくても食事をすることができます。なお、ここには日帰り温泉施設もありますが、令和5年8月時点で休業していますのでご注意ください。

西武鉄道の「秩父漫遊きっぷ」がとってもお得！

　三峯神社に行くには、西武秩父駅から出ている急行バスが最も便利です。
　西武鉄道を使って、三峯神社に行く場合には、西武鉄道が発売している「秩父漫遊きっぷ」を使って行くのがおすすめです。往復の鉄道運賃の他、漫遊(得)クーポンが付いています。このクーポンは、西武秩父駅から三峯神社までの片道の急行バスを選ぶこともでき、全体でお得に三峯神社に行くことができます。この「秩父漫遊きっぷ」は、西武鉄道の各駅で購入することができます。
　なお、行楽シーズンの休日などは、三峯神社の駐車場に通じる道路が渋滞するため、急行バスが遅延することがあります。このため、時期によっては、帰りの特急列車を予約する場合に注意が必要です。

参拝・観光とハイキングを一緒に楽しむことも

　なお、ハイキングが趣味の人には、かつて神社に通じていた表参道を登っていくハイキングコースもあります。片道約2時間半の時間の行程です。片道（行き）だけ登山して、帰りはバスで返ることもできます。この場合、ハイキングと三峯神社のお参り・観光を一緒に楽しめます。
　ハイキングコースを歩く場合には、西武秩父駅から出ている三峯神社行の急行バスで、「大輪」というバス停で降り、すぐ近くにある朱色の美しい登竜橋を渡って登山道に入ります。途中には、見どころ「清浄の滝」があり景色を楽しむこともできます。ハイキング用のコースの概要はこちらから確認でき、地図はこちらからダウンロードできます。