10倍堪能！海外旅行の超スキル⑮　記憶とともに記録も、旅でカメラを使い尽くす　小柳淳

2023/1/24 12:52 ジョルダンニュース編集部

　旅にカメラを持って行く人は多い。写真は想い出になるし、美しい風景、歴史的建造物、地元の料理など絵になるものが多い。カメラでなくともスマートフォンのカメラ機能もどんどん性能がアップしている。

（左上から）ベルリン、マドリード、パリ、台北、香港　道路名表示版に番号が一緒に記載してあるとなお便利

「あれ、どこだったけ？」を防ぐカメラ時計

　旅を終えてからアルバムを作ったり、SNSやブログに書いたりすることもあるだろう。そこにちょっとした工夫をしておくと旅の記録として利用価値が高まる。デジタルカメラは映像とともに撮影時刻を記録している。そのため、あちこち街歩きをしても画像の時刻を見ると場所の特定がしやすくなる。クローズアップした石垣や街角の写真が具体的にどこだったか混乱する。それが防げるのだ。
　カメラの時計は正確に合わせるのは当然として、海外旅行では少し注意が要る。極東に位置する日本は世界の多くの土地に対して日時が先行している。たとえば1月31日の夜9時に日本を発ち、ホノルルに着くと同日の午前9時ころだ。到着後の時刻が逆戻りしている。もっと時差の小さな地域でも、到着してからカメラ時計を現地に合わせると逆転が生じる。飛行機がタイムマシンになったようにだ。そこで、出発時は日本で最初の到着地の時刻に合わせてしまう。すると第1日目は全て到着地時間の写真記録になり、前後逆転が生じない。こうしておけばパソコンにコピーした後に「日付時刻順」でソートしても矛盾しない。なお、スマホはローミングしていると自動的に現地時間に合わせる機種もある。

道路標識、メニュー、時刻表や運賃表も撮影

　街歩きをしているときは、ときどき道路名標識などを写しておく。これは自分が歩いた位置を後から地図などで確認するのに便利だからだ。日本と違って世界の多くの都市は道路名プラス番地で住所が示されている。一本の道路の端から1番地が始まり反対の端で終わる。道の両側に奇数と偶数を分けて振るケースが多い。また、交差点の角などでは、両方の道路名表示を1枚で撮れる。これも位置確認に好都合。
　食事も旅の愉しみだ。料理の写真を撮ったり、それをSNSにアップしたりする人も多い。このとき、メニューも一緒に撮っておくと、料理名や値段が記録できてしまう。レストランによっては観光客向けに英語や日本語メニューを用意しているが、現地語のメニューも一緒に撮っておくと記録としてはなおよい。駅やバス停の時刻表や運賃表などもよい想い出になるし記録になる。ホテルでは部屋のドア内側に火災時など非常用脱出ルートが掲示してある。自分の安全のために1回は見ておくものだが、これも撮ってしまう。自分の泊まった階の平面図なのでホテルの形や規模が記録できる。特にヨーロッパなどの古い石造建築は平面が単純な長方形でなく一部屋ずつ形が違うのが手にとるように分かる。

料理はメニューも撮っておく。リスボンにて英語とポルトガル語メニュー

カメラアクセサリーにも気遣いを

　旅にもっていくカメラは性能が良いのは当然としてもなるべく軽くて小さい方がいい。そして意外に邪魔なのがストラップだ。首から下げるのは行動に便利だが、こわばってバッグの出し入れに小さなストレスになる。ストラップには組みひも製のものがあり、丈夫なうえに柔軟に曲がるので取替えると快適だ。そして予備バッテリー。旅先ではパチパチとたくさん写真を撮ることになりやすい。そのため旅の途中でバッテリー切れに陥る。そこで、1本でいいので予備バッテリーを携帯する。ホテルに着いたら、2本とも充電し翌日に備える。