10倍堪能！海外旅行の超スキル㉚　旅の具多きは道の障りなり　小柳淳

2023/9/30 17:56 ジョルダンニュース編集部

「旅の具多きは道の障りなり」と書いたのは松尾芭蕉だった。時代は変わっても旅の荷物は気になるもの。足りないものがあると困るし、多過ぎると重いうえに飛行機預け荷物の許容範囲を超えると超過手荷物料金がかかってしまう。お土産や記念の品を買うこともあるので、往復で荷物の量が変わりもする。

用途異なるポーチで、スーツケース内をスッキリ

　大きなスーツケースやバッグの中は整理しておきたいもの。小分け用のポーチは必須の小道具だ。衣類用のポーチは袋状のものと箱状の立方体のもの、そして大きく平らなもの3種類が基本。箱状のものは上の一面がファスナーで開くので、下着や靴下類を揃えて入れるのに便利。少ししっかりしたものはYシャツを畳んだ状態を保ってもおける。平らなものはジャケットやズボン、スカートを小さく折らずに運ぶためによい。袋状のものはマルチプレイヤーで使い勝手はいい。ハンカチ類や小物など何でもOK。衣類が多めの人は衣類用圧縮袋が便利だが、掃除機やポンプを使うものは旅行に不向きだ。手押式や袋に逆止弁が付いているものが旅行向き。

衣類は大小のものを用意しておきたい

　また、硬めの素材のものはスマートフォンやカメラの充電器、ケーブル類の散乱を防げる。なお、モバイルバッテリーは飛行機の預け荷物に入れられないので、小さな袋などで手荷物に入れておけるようにする。洗面用具や化粧品、薬や日焼け止めもポーチにまとめる。フック付きなら広げてホテルの洗面台に掛けられるので都合がよい。このポーチには小さな爪切りを入れることをお勧めする。旅立つ前にまだ平気でも、爪は意外に伸びるので、旅先で困らなくする一点。
　そして1枚大きめの袋も用意する。これは着おえた衣類・洗濯物用だ。以前はホテルのランドリー袋を使っていたのだが、毎回目的外にビニール袋を使い捨てすることはやめようと考えた。軽めのエコバッグでもいい。

電子機器の充電器やケーブル、海外用変換プラグもポーチに

これは便利、ワイン保護具やプチプチシート

　旅先でお土産に精密・繊細なものを買うことも。小さなものなら手持バッグに入れればいいが、大きくなるとそれは無理。そのために、プチプチシートとセロハンテープかマスキングテープをスーツケースに入れておく。こわれものはクルクル包んでテープ留めしてもいいし、荷物の隙間用クッション材にもなる。衣類も同じようにクッションに使える。このほかにワイン保護用の空気クッションが便利だ。筒状になっていて、中にボトルを詰め、水泳浮き輪のように空気を入れると周りがパンパンに膨れて中身を守る。ワイン以外でも瓶詰食品や模型、装飾品を運ぶことにも使える。空気は口で吹き込むものと、専用空気入れ器を使うものもあるが、空気入れ自体が荷物になってしまうので、吹き込み式がお勧めだ。